研究課題
特定領域研究
撮影機器による空間分解能の相違がCADの性能に対して大きな影響があることを確認した。そして、撮影機器による空間分解能の相違に対して頑強性がありCADの性能を向上させるために、各種の撮影機器についてLSFの測定を行い、合成された三次元PSFを用いて各撮影機器によって撮影された画像を標準的な機器によって撮影された画像に変換することに関する検討を実施した。同方法によって変換された画像について、変換前の画像と比較してCADの性能が向上することを確認した。CT画像における雑音の定量的評価方法について検討し、Rankらによって考案されたアルゴリズムにっいて雑音分散を満足できる精度で推定することができると言えるが、近接する2画素間に相関関係がある場合にはバイアスがあることに注意する必要があることを明らかにした。また、X線CT画像特有のストリークアーチファクトについて極値統計学を適応した解析を行い、その統計学的な性質の解明を行った。この解析結果に基づいて、「Gumbe1評価法」と名付けた新しい評価方法を開発した、さらに、フラクタル特徴距離が、解剖学的ノイズの定量的評価指標として使用可能であることを明らかにするとともに、ウェーブレット解析を用いた雑音除去を胸部CT画像に適応した場合の有効性についての検討を実施した。一方、CT画像における雑音と被ばく線量が、撮像条件、および、患者体格や撮像部位によってどのように変化するのかについて検討するために、日本に普及している主なマルチ検出器CT装置(MDCT)による種々の検査時の臓器組織線量を人体型ファントムによって測定し実効線量を算出した。また、CT検診用に考案したノイズ参照用ファントムによって雑音の評価を行うとともに既述の考案した方法によってCT画像の画質評価を実施した。この結果、被ばく線量とアーチファクトを含む画質との関係について新しい知見を得た。
すべて 2007 2006 2005
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)
Academic Radiology 14-2
ページ: 137-143
Medical Physics 33-8
ページ: 2757-2764
Medical Physics 32-4
ページ: 1061-1069
Springer, Tokyo