研究課題/領域番号 |
15070209
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
仁木 登 徳島大学, 工学部, 教授 (80116847)
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研究分担者 |
河田 佳樹 徳島大学, 工学部, 助教授 (70274264)
久保 満 徳島大学, 工学部, 助手 (30325245)
西谷 弘 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (50117206)
山本 眞司 中京大学, 情報科学部, 教授 (80230556)
中野 恭幸 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (00362377)
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キーワード | 胸部3次元CT画像 / 多臓器・多疾患 / 大規模症例画像データベース / 肺疾患・心血管疾患・骨疾患 / 知的CADシステム / 解剖学的分類 / 検出・診断アルゴリズム / デジタル診断環境 |
研究概要 |
マルチスライスCTの進歩により、臨床分野からこの膨大な3次元CT画像を正確に効率よく読影する診断支援技術の開発が強く求められている。これには医師がコンピュータを利用した新しい画像診断法が望まれる。本研究では、胸部3次元CT画像を用いて肺疾患・心血管疾患・骨疾患を同時に診断するための多臓器・多疾患コンピュータ支援診断(CAD)を研究開発する。 このために、(1)大規模症例画像データベースの構築、(2)大規模画像データベース解析による新しい解剖学的知見、(3)根拠に基づく画像診断法の確立、(4)検出と診断のための画像処理・理解について研究開発する。本年度は、個人情報を保護するセキュリティ対策を施した症例画像データベースの大規模化と多臓器・多疾患の検出・診断アルゴリズムの臨床評価を実施できる体制の構築を行った。種々の部位が混在する画像データから検査部位の特定を自動化する処理アルゴリズムの開発を行い、大規模画像データベースを高効率に活用するデジタル診断環境の構築を推進させた。 この大規模データベースを基盤として胸部、縦隔部、骨部など臓器を解剖学的に分類して解析するアルゴリズムをモジュール化し、胸部3次元CT画像から多臓器・多疾患の形態的・機能的な画像特徴の定量的な解析を行い、大規模画像データによる解析結果の定量的な根拠に基づく多臓器・多疾患の検出・診断アルゴリズムを開発した。開発アルゴリズムの臨床評価を重ねて高性能化とその統合化を進めることにより、胸部3次元CT画像から多臓器・多疾患を正確に効率よく診断する知的CADシステムの実用化が期待される。
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