研究概要 |
本特定領域では,今年度が5年計画の4年目にあたり,昨年度未の審査に基づいて公募研究の一部を入れ替えると共に数件の新たなグループをを加えて,総数28グループでプロジェクト研究を進めている.総括班では研究代表者会議を開催し,中間審査でのコメントを参考にしながら,一つの研究領域としての目指すべき方向の確認と,それぞれのテーマの位置づけや全体の中での整合性について再確認し合い,相互の連携を促進することによって,それぞれの研究がより大きく展開できるよう情報交換を行った.また,研究成果の社会還元行事として,例年公開シンポジウムを開催してきているが,今年度はテーマを「マイクロプラズマの特性はどこまで理解されたか-プラズマ計測とシミュレーションの現状と展望-」に設定して,3件のレビュー講演と12件の研究報告を行った.それ以外には,ニュースレターを2回発行し,本領域のホームページを適宜更新しながら運営している.さらに本年度の研究成果を各テーマ毎に取り纏め,総括班の分とあわせて全300ページのプログレスレポートとして発行した.その本文は和文であるが,概要と図説は英文としているので,海外の関連研究者にも配布する予定である. プロジェクト全体における本年度の主要な研究成果を列挙すると次の通りである.(1)マイクロプラズマ生成用の超高速パルスパワー回路の開発,(2)液体中あるいは液体の介在する雰囲気でのマイクロプラズマの生成,(3)低周波駆動マイクロプラズマジェットにおける弾丸状プラズマ噴出機構の実験的・理論的解析,(4)マイクロプラズマの2次元配列を用いたプラズマフォトニック結晶の解析と応用,(5)極端紫外(EUV)光源用マイクロピンチプラズマのプラズマパラメータの診断,(6)超臨界流体中のマイクロ放電を用いた材料合成,(7)マイクロプラズマジェットを用いた3次元加工システムの開発,(8)イオン性流体を電極に用いたマイクロプラズマ生成法の検討.
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