研究課題
平成19年度には以下の研究を実施した。1. 大気蛍光望遠鏡第1サイト(Black Rock Mesa)と第2サイト(Long Ridge)のデータ読み出し回路(AD変換と信号認識)とトリガー回路(シャワー軌跡認識)の調整を行い、平成19年6月から観測運用を開始した。10月に一時休止してデータ採取の自動化等の作業を行った。2. 同、第3サイト(Middle Drum)に、米国グループの既存望遠鏡(HiRes-1)の移設を行い、調整の後、平成19年11月から観測運用を開始した。3. 第1サイトと第2サイトにおいて、飛行機の信号灯と町の灯りによる雑音事象排除を行った(トリガー対策と遮光シートの導入)。4. 第1サイトにおいて、大気透明度測定用ライダーの運用(6月より)と雲量測定用赤外カメラ(11月より)の運用を始めた。5. 中央標準レーザ射出装置のサイト整備(ユタ大学担当)を行い、基準レーザおよび光学システムの移設と試験運用を行った(3月)。6. 窒素パルスレーザーと較正されたパワーメータを用いて、柏の宇宙線研究所で標準光電子増倍管50本のゲイン絶対較正を行った。また、温度係数を測定した。これらをユタに輸送して、撮像カメラに取り付けた(3月)。標準球に取り付けたYAPパルサーを使って、絶対ゲインの変動が無視できる程度(0.99±0.03)に小さいことを確認した。7. 第1サイトと第2サイトにおいて、キセノン発光管による全ての光電子増倍管の相対較正を行った。8. 電子ビームを用いた望遠鏡の統合較正を行うために、KEKの技術支援を受けて可搬型の電子線形加速器を製作した。平成20年2月に初ビームを得た。データ解析プログラム、特にシミュレーションと軌跡再構成プログラムの開発を行った。これを用いて、実事象の選別とエネルギー・到来方向の解析を始めた。
すべて 2007 その他
すべて 雑誌論文 (9件) 備考 (3件)
Proceedings of the International Workshop for Cosmic Rays and High Energy Universe, Aoyama, Japan (印刷中)
Proc. of the 30th International Cosmic Ray Conference, Merida, Mexico (印刷中)
Proc. of International Conference on Topics in Astroparticle and Underground Physics (TAUP2007) Sendai, Japan (印刷中)
Proc. of the 5th Fluorescence Workshop, Madrid, Spain (印刷中)
http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/index-j.html
http://taws100.icrr.u-tokyo.ac.jp/index_jp.html
http://taws100.icrr.u-tokyo.ac.jp/kakenhi/