研究課題
低分子量GTPaseのARFとRab11の共通のエフェクターであるRab11-FIP3/Arphophilin-1とRab11-FIP4/Arphophilin-2は、主としてエンドソームに局在する分子である。これらの分子に関して以下のことを明らかにした。1.FIP3とFIP4ともに、Rab11によってリサイクリングエンドソームに局在すること。2.FIP3/FIP4は、細胞内においてRab11とARF5/ARF6とともに3者複合体を形成すること。3.FIP3/FIP4は、リサイクリングエンドソームを通る志賀毒素などの逆行輸送に関与すること。4.FIP3/FIP4は、トランスゴルジ網からリサイクリングエンドソームを通って細胞膜へと達するVSVGなどの順行輸送に関与すること。5.X線結晶構造解析により、FIP3のRab11結合ドメインは主としてαヘリックスから成る2量体を形成し、そこに2分子のRab11が結合すること。6.FIP4は分裂間期の細胞ではエンドソームに局在するが、細胞質分裂時には中央部紡錘体の中心部分(ミッドボディー)に局在するようになること。
すべて 2007 2006
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