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2006 年度 実績報告書

脂肪細胞の肥大化をモニターする分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15081205
研究機関京都大学

研究代表者

河田 照雄  京都大学, 農学研究科, 教授 (10177701)

キーワード肥満 / 脂肪細胞 / 生活習慣病 / イオンチャンネル / センサー / アディポサイトカイン
研究概要

脂肪細胞は、「脂肪を貯める」事が第一義的な機能である。そのために、直径が数ミクロンから200ミクロン位まで変化し他に類をみないほどの容積変化に富む細胞である。このことが生体のエネルギー供給の保証機構ともなっている。しかしながら、近年脂肪細胞の過度の発達、即ち肥大化がアディポサイトカインと呼ばれる各種の生活習慣病の直接的な誘発因子を脂肪細胞自身から分泌させることが判明してきた。従って、脂肪細胞の発達(肥大化)とその制御機構の解明の重要性が指摘される。本研究においては、既に申請者らが予備的に見いだした脂肪細胞でのCa2+による応答性を指標として、脂肪細胞の発達、肥大化を制御する膜内在性の機能分子(モニター分子)の検索、同定および機能の実証を行っている。脂肪細胞でのCa2+応答性機能ならびに細胞容積変動を指標としたDNAマイクロアレー解析により、脂肪細胞の発達・肥大化を制御する膜内在性の機能分子(モニター分子)の検索・同定を行い個体レベルでの機能を解析している。また、細胞容積感受性チャネル分子の知見に基づき脂肪細胞の肥大化をモニターする分子の機能特性もあわせて検討している。さらに細胞内への容積変化情報の伝達機能に関して、細胞内Ca2+濃度の変化によって活性が制御される転写因子、特にリガンド依存性核内受容体との関連について解析を行っている。本研究により、生活習慣病発症の原因となる脂肪細胞の発達・肥大化を自律的にモニターし制御する分子機構の解明が期待される。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Spices-derived active components inhibit obesity-induced inflammatory responses by modulating the behavior of2007

    • 著者名/発表者名
      Woo H-M, Kang J-H, Kim C-S, Kawada T, Yoo H, Sung M-K, and
    • 雑誌名

      Life Sci. 80

      ページ: 926-931

  • [雑誌論文] Mesenteric adipose tissue-derived MCP-1 plays crucial role in adipose tissue macrophage migration and2006

    • 著者名/発表者名
      Yu R, Kim C-S, Kwon B-S, Kawada T
    • 雑誌名

      Obesity(Silver Spring) 27

      ページ: 227-232

  • [雑誌論文] Circulating levels of MCP-1 and IL-8 are elevated in human obese subjects and associated with obesity-related2006

    • 著者名/発表者名
      Kim C-S, Park H-S, Kawada T, Lim D, Erickson K, Kwon B-S, Yu R
    • 雑誌名

      Int. J. Obesity 30

      ページ: 1347-1355

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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