研究課題
発足後二年目の平成16年度は14グループの計画班に32グループの公募班が加わった。そこで、平成16年7月15日、班員の意識向上と共同研究促進のために「グリア細胞の高次機能とその病態における役割」と題するサマーワークショップを行った。総括班メンバー、濱先生による特別講演「グリアの形態」から始まり、第一部「脳の生理と病理へのグリア細胞の寄与」および第二部「精神疾患にグリアは関与するか?」に、それぞれに四演題の講演をお願いした。活発な討論が展開され、グリアの機能についての共通の問題点を掘り起こすきっかけを作った。続いて16日は公募班員の研究テーマと展望についてのプレゼンテーションを行った。さらに、本特定領域研究の世界的展開の一環として、17年1月6日国際シンポジウム「Glial activities in neural plasticity and information processing」を開催した。演者としてアメリカからPhilip Haydon氏およびKen McCarthy氏,中国からShumin Duan氏を招聘した。さらに、日本の若手研究者として、東京薬科大学、森田光洋氏、理化学研究所、平瀬 肇氏を演者として招いた。正月早々にもかかわらず、200名近い参加者が集まり、活発で印象深いシンポジウムを行うことができた。続く7日と8日の成果報告会では計画班員と公募班員の成果報告が行われた。内容は充実しており、計画二年目、公募一年目の成果としては十分であった。また、総括班として、グリア細胞の形態や病理に関する先人の貴重な成果を後に伝えることが必要であるとの認識のもとに、まず、生理学研究所名誉教授、濱先生の超高圧電子顕微鏡によるグリア細胞の形態に関する画像データを電子化する作業をバックアップすることにした。これらの成果は順次、我々のホームページの上に報告する。
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