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2008 年度 実績報告書

現代日本人の法意識の全体像

研究課題

研究課題/領域番号 15084201
研究機関千葉大学

研究代表者

松村 良之  千葉大学, 法経学部, 教授 (80091502)

研究分担者 尾崎 一郎  北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00233510)
キーワード基礎法学 / 民事法学 / 法意識 / 所有権意識 / 契約意識 / 裁判所 / 契約意識 / 伝統的態度
研究概要

研究代表者松村は、川島武宜の法意識論を本データによって再構成するという観点から研究を推進した。契約の法意識については、口頭の諾成契約について、川島は一方で高度に近代的な法意識がそれを支えると述べながら、他方で福翁自伝によりつつ前法的な規範意識が重要であることの示唆を行っていた。本データの分析によれば、口頭の約束、契約はは近代的な法意識の内面化によってではなく、素朴な規範感情が支えていることが示された。また、文書による契約は、どちらかというと近代的な法意識がその拘束力を支えていることが示された。次に、共同体の内部と外部での契約の拘束力の違いを見ると、契約の拘束力は、共同体の外部との関係で強いことが示された。共同体の内部での拘束力は、契約の拘束力といったものではなく、共同体の同調圧力の所産であることがデータから見て取れる。研究分担者尾崎は民事紛争行動調査のデータをもとに、第1に、民事紛争処理過程において法が主題化される(あるいはされない)ということが有する意味を明らかにした。また、民事紛争行動において「なにもしない」という「行動」選択がパーソナリティや紛争賭などいかなる因子と相関しているか、探索的分析を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] 民事紛争における非題化要因2008

    • 著者名/発表者名
      尾崎一郎
    • 学会等名
      日本法社会学会学術大会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2008-05-10
  • [図書] 紛争行動と法の主題化、太田勝造他編、法社会学の新世代、有斐閣所収2009

    • 著者名/発表者名
      尾崎一郎
    • 総ページ数
      45-67
    • 出版者
      有斐閣
  • [図書] 人々の契約意識、太田勝造他編、法社会学の新世代、有斐閣所収2009

    • 著者名/発表者名
      松村良之
    • 総ページ数
      282-304
    • 出版者
      有斐閣

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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