研究課題/領域番号 |
15084204
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
フット ダニエル 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (10323619)
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研究分担者 |
垣内 秀介 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 助教授 (10282534)
河合 幹雄 桐蔭横浜大学, 法学部, 教授 (40257423)
太田 勝造 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (40152136)
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キーワード | 法社会学 / 民事裁判 / 訴訟 / 行動パタン |
研究概要 |
民事訴訟における当事者・代理人の紛争行動・訴訟追行行動を探求する。 17年度の予備調査と18年度の本調査に向けて、予備・予備調査の今年度は、以下の研究を行った。 (1)訴訟に至るまでも紛争当事者の行動パタンの調査、訴訟提起の可否についての意思決定考慮要素の確定、弁護士と紛争当事者の問の交渉・面接のあり方、訴訟戦略の策定における当事者と弁護士の役割などについて、内外の文献を調べた。 (2)質的調査として、複数の弁護士に紹介していただいた5名の訴訟経験者への面接調査を実施した。日程調整が不可能であったので、グループ・ディスカッション形態を採用することができず、個人面談方式で実施した。一部、事件の詳細が不明なものについては弁護士に依頼して訴訟記録等も戴いた。面接は1時間から1時間半を掛けて複数の共同研究者で行い、全て音声を記録した。 (3)訴訟記録調査として、東京地裁、大阪地裁、岡山地裁、札幌地裁、福岡地裁で、それぞれ通常民事事件20件と家事事件5件を、昨年度終了事件リストからランダム抽出して実施した。法人対法人事件を対象外とするゆえに、実際に蒐集した事件数は各地裁で22件から25件となっている。この予備調査の結果として、いくつかの問題点(例えば、裁判所、書記官、訟廷事務官に対する負担、訴訟記録調査にかかる多大な時間等)が明らかとなったので、来年度以降の調査方法を再検討した。
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