研究概要 |
今年度は,最高裁判所の許可を受けて,2004年1月1日から2004年12月31日に終了した全国50の地方裁判所の民事通常事件記録の閲覧をした.具体的には,最高裁判所から上記事件の全ての事件番号一覧を頂き,各地方裁判所の終結事件数に応じて案分比例してランダム抽出をした.抽出事件数は1132件である. 各地方裁判所と連絡を取って,抽出した事件の事件記録(一件記録と判決・和解原本)を準備してもらい,訴訟記録の閲覧請求手続に則って開発したデータ・エントリーソフトを利用して当事者,代理人,事件内容,手続き内容,結果,等のデータを蒐集した. 具体的には,研究分担者及び特定領域研究「民事紛争全国調査」の参加研究者が自身で,または法科大学院生,法学部大学院生,および法学部生をアルバイトとして引率して裁判所を訪問してデータの蒐集を実施した. 今年度の調査は,民事裁判手続きの実態を把握するとともに2006年度に予定している訴訟当事者及びその代理人弁護士への大規模な質問票調査の対象者のデータベース作成である.
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