研究課題/領域番号 |
15084206
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
樫村 志郎 神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40114433)
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研究分担者 |
高橋 裕 神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40282587)
馬場 健一 神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30238224)
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キーワード | 法律相談 / 法律サービス供給 / 司法過疎 / 法使用 / サーヴェイ調査法 / 裁判外紛争処理 / 裁判利用 / 司法改革 |
研究概要 |
本年度は、最終年度であり、国際学会で成果報告を行うとともに、基本集計書の刊行、学術論文の公表を行った。なお、法使用行動調査は、本領域Bグループが共同して行ったものであり、集計結果の確定、分析課題の分担、分析作業等については、当初の分担に即して、密接な共同作業を実施した。 法使用行動調査は、2006年3月から5月にかけて実施した。法使用行動調査は、法的なもめごとや困りごとに直面した人々が、いかにして、またいかなる程度に、友人・知人・親類や専門家・専門機関等の支援を求めるかについて、全国規模において詳細かつ総合的に解明するサーヴェイ調査として、わが国でははじめてのものである。本調査の結果は、法的サービス提供とそのための公的支援制度の立案や改善にとって、基礎的な重要性をもつ。この研究の結果はなお分析中であるが、2008年12月に、法使用行動調査基本集計書を公刊し、基本集計結果を確定するとともに、この書物に調査方法論上の諸問題を検討・解説する論考をおさめた。本書は、研究者、教育機関、司法機関、実務家等に配布した。これにより、他の研究者等が本研究の基本的成果を利用することが容易になると期待している。2008年7月に行われた世界法社会学会(RCSL 2008、於・ミラノ大学)において、本調査結果を報告した。日本語で学術雑誌に一編の論文を公表し、法科大学院向けの法学入門書に一章を寄稿した。助成終了後も、データの分析をすすめ、成果公表を継続していく。
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