研究分担者 |
馬場 基 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 史料研究室研究員 (70332195)
市 大樹 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 史料研究室研究員 (00343004)
山田 奨治 国際日本文化研究センター, 准教授 (20248751)
中川 正樹 東京農業工業大学, 共生科学技術研究院, 教授 (10126295)
柴山 守 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (10162645)
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研究概要 |
1、文字画像データベースの充実 ア、文字画像の切り出し:既存木簡写真のデータの切り出しを行い、5カ年間で延べ約20,000文字を蓄積した。イ、「木簡字典」のデータ拡充切り出しデータに基づいてデータを増補した。収録木簡点数は、カラー約1,000点・モノクロ約800点・赤外約200点・記帳約500点、文字種約1,200種、文字数約20,000文字となった。他機関が調査した木簡についても掲載を進め、今年度は束広島市教育委員会のご協力により、安藝国分寺跡の木簡を収録した。今後全国の主要な木簡群を順次掲載し、時代的に地域的に広がりをもつデータベースとして充実を図る予定である。ウ、印刷版「木簡字典」の刊行:WEB公開とは別に、『平城宮木簡』1〜6所収木簡について、親字約940文字、延べ5,000文字を掲載した『日本古代木簡字典』を刊行した。 2、文字自動認識システム(OCR)の改良公開 昨年度試作版を公開した木簡の文字彩読支援システム「Mokkan Shop」を、使用アンケートに基づいて改良し、2008年3月、奈文研のホームページ上でWEB公開した。主な改良点は、字書の入れ替えと、候補表示を文字コードから字形そのものに変更したことである。 3、木簡に関する総合情報サイト「木簡ひろば」の開設 「木簡字典」と「Mokkan Shop」の実用化で所期の目的を達成した研究成果を広く公開するために、木簡に関する総合情報サイト「木簡ひろば」を奈文研のホームページ上に開設し、公開シンポジウム「木簡研究の最前線-地下の正倉院文書をよむ」を実施した(2007/11/23。参加者約100名)。また、木簡のもつ情報のデータ化のあり方を考えるため、「木簡の情報解読・発信・保存活用に関するワークショップ」を開催した(2008/1/8。参加者約30名)。
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