研究概要 |
平成16年度と平成17年度に鹿児島空港を基地として行った,東シナ海東部海上における梅雨前線帯のメソ対流系の発生・発達機構に関する航空機観測データを解析し,雲解像数値モデルによる予報実験結果と比較した.東シナ海上の前線南側に形成される複数の前線構造の実態を明らかにし論文にまとめた.平成17年度の観測結果から,梅雨前線北側の寒冷乾燥気流,梅雨前線南側における太平洋からの湿潤気流,中国大陸からの湿潤な気流の他に東シナ海からの湿潤な気流があり,これらの境界部分に降水バンドを形成することを明らかにした. これらの成果を米国ボルダー市,中国北京市及び上海市における国際会議等で発表した.本研究におけるドロップゾンデ観測側の経験をもとにドロップゾンデ観測法及び新型ドロップゾンデ開発に関する研究会を航空機会社及びラジオゾンデ製造会社と共同で開催した.
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