研究課題
基盤研究(S)
これまで、C12A7からのO^-生成は10^<-5> Torrまでしか確認できていなった。本研究で開発した質最分析器により、大気圧(760Torr)でのC12A7から生成する負イオン化学種を測定することに成功した。この結果から、大気圧では0^-(H_2O)_n,O_2^-(H_2O)_nの水クラスタの形で安定化していることを明らかにすることができた。この負イオンおよび水クラスタの作用により、気相反応や、C12A7表面での酸化反応を促進させることが可能で、ベンゼン、トルエン、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、NOx、SO2、フロン類の酸化分解の促進を実証することができた。また、燃焼で発生する、煤やタールに関してもC12A7を用いることで、発生量を抑制できることを確認した。C12A7から発生する酸素負イオンをキャリアガスに同伴させ、水にバブリングすると、その溶液中に活性酸素が溶存することをESR分析により確認できた。この水溶液(O^-水)は、強力な殺菌力を有しており大腸菌の細胞膜を破壊する作用があり、殺菌や癌細胞の不活化の効果を確認することができた。このO^-水は長期間保存することが可能で、新しい利用分野を開発することができた。
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