研究課題/領域番号 |
15107006
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安河内 朗 九州大学, 大学院芸術工学研究院, 教授 (20136568)
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研究分担者 |
山崎 和彦 実践女子大学, 生活科学科, 教授 (00145161)
綿貫 茂喜 九州大学, 大学院芸術工学研究院, 教授 (00158677)
樋口 重和 独立行政法人労働安全衛生総合研究所, 研究員 (00292376)
前田 享史 北海道大学, 大学院工学研究科, 助教授 (90301407)
石橋 圭太 九州大学, 大学院芸術工学研究院, 助手 (40325569)
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キーワード | 生理的多型性 / 機能的潜在性 / 個人差 / 照明 / メラトニン / 瞳孔反応 / 基礎代謝 / 体温調節 / 直立耐性 |
研究概要 |
■本年度(〜平成19年3月31日)の研究実施計画 光要因に対する反応については、 (1)LED光に対する自律神経系活動の個人差と瞳孔反応の個人差の関係について検討した。その結果、蛍光灯同様LED光源においても光に対する瞳孔反応の感受性は生体反応の個人差にも影響することを示唆した。(2)反射特性の異なる壁面素材を用いて光の短波長成分の生理的影響を検討した。その結果、短波長をより多く反射する素材ではメラトニンの分泌が抑制され、血管交感神経活動が充進した。(3)光に対する夜間メラトニンの抑制率の個体差と、生体リズムの位相シフト量の関連を明らかにするための実験を行った。被験者は7名であり、データは分析中である。 温熱要因に対する反応については、 (4)寒冷時の代謝性熱産生量の増加からみた下臨界温度および代謝充進の体温閾値と基礎代謝量の関係を明らかにする実験を行った。また、同時期に行った基礎代謝量や最大酸素摂取量と寒冷時体温調節反応の結果の関連性を検討した。(5)高齢男女各17名を対象とし、室温を24℃から29℃への漸増時の生理心理応答を測定して従来の若年男女のデータと比較した。若齢群では男性は女性より暑がり傾向にあったが高齢群では性差に系統立った違いは認められなかった。(6)暑熱環境下の体位変換時循環調節反応を測定し機能的潜在性の観点から直立耐性の生理的多型性について検討した。暑熱環境下では熱的中立環境下と比べ皮膚血管拡張による静脈還流の減少があり、体位変換時の循環調節反応の個人差がより顕著に現れると思われた。
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