研究課題/領域番号 |
15108003
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
青木 宙 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授 (00051805)
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研究分担者 |
廣野 育生 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 助教授 (00270926)
近藤 秀裕 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 助手 (20314635)
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キーワード | ヒラメ / クルマエビ / ウシエビ / マダイ / ブリ / cDNAマイクロアレイ / 遺伝子発現プロファイリング / 免疫・生体防御遺伝子 |
研究概要 |
1.遺伝子配列情報の収集およびマイクロアレイの作製 マダイおよびブリの免疫関連細胞で発現している遺伝子の網羅的EST解析を行い、それぞれ約1,000種類のユニークな配列を得た。これらクローンをDNAマイクロアレイスポット用のDNAサンプルとし、マダイおよびブリのcDNAマイクロアレイを作製した。ブリのマイクロアレイを用いて、腎臓細胞の遺伝子発現変化を調べたところ以前に行ったヒラメの遺伝子発現変化と類似した結果が得られた。 2.ヒラメの発育(変態)における遺伝子発現変化の解析 本研究ではヒラメをモデルとして、受精後から孵化、変態、その後の着底に至るまでの遺伝子の発現パターンの変化について比較解析した。ヒラメが変態を開始する前と変態後における遺伝子発現変化はあまり見られなかったが、変態を行っている期間(形態的には目が移動する期間)は変態前後とは大きく異なる遺伝子発現パターンを示した。このことから、ヒラメの変態時期には体内で劇的な遺伝子発現変化に伴う生理的な変化が起きていることが推察された。 3.クルマエビ類の遺伝子発現プロファイリング クルマエビに抗菌剤と投与した場合、種々の生体防御関連遺伝子の発現が良くされることが明らかとなった。また、ウシエビに病源微生物を感染させることにより種々の遺伝子発現が変動することも明らかにした。 4.ヒラメの急性期応答タンパク質に関する解析 マイクロアレイによる遺伝子発現により、ヒラメの急性期応答タンパク質遺伝子の同定を行うことが出来た。さらに、これら遺伝子の構造を明らかにした。
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