研究課題/領域番号 |
15109005
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
竹島 浩 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70212024)
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研究分担者 |
久米 秀明 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50322714)
東郷 暁 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40282123)
根本 康夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30250088)
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キーワード | リアノジン受容体 / ジャンクロフィリン / カルシウムストア / 小胞体 / 興奮性細胞 / 筋収縮 |
研究概要 |
細胞質のCa^<2+>濃度の上昇は生理的反応のスイッチとなっており、その制御は神経伝達物質やホルモンの放出、筋細胞の収縮、細胞増殖や細胞死など多彩な細胞機能に及んでいる。本研究では興奮性細胞のCa^<2+>放出機構とストアの構造を包括的に理解するための分子的基盤を整備することを目的として、リアノジン受容体とジャンクトフィリンの生理機能の解明、筋小胞体のタンパク質の新規同定とその機能解析を遂行している。平成15年度の主要な研究成果としては、以下のものがあげられる。 1.ジャンクトフィリンに関する研究:ジャンクトフィリンは小胞体と表層膜の近接した結合膜構造の形成に寄与することが明らかにされている。1型と2型の共発現する骨格筋では三つ組構造が2型のみ発現する心筋では二つ組と呼ばれる結合膜構造が観察される。このジャンクトフィリンサブタイプの機能的相違をトランスジェニックマウスを作成することにより解析した結果、心筋細胞における1型と2型の共発現のみでは二つ組を三つ組に変えることは出来ないことが明らかになった。一方、中枢系では3型と4型のサブタイプが発現しており、それぞれ異なる脳内分布を示すことを明らかにした。 2.膜構造とCa^<2+>シグナリングの関連解析:心筋・骨格筋の横行管を含む表層膜に特異的分布するミツグミン53を見出し、そのノックアウトマウスの作成を行った。筋小胞体内腔に発現しているサルカルメニンのノックアウトマウスの解析も遂行した。
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