研究分担者 |
永田 治樹 筑波大学, 図書館情報学系, 教授 (40124200)
小田 光宏 青山学院大学, 文学部, 教授 (00185604)
根本 彰 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90172759)
三輪 眞木子 メディア教育開発センター, 教授 (90333541)
戸田 愼一 東洋大学, 社会学部, 教授 (10183493)
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研究概要 |
本研究は,緊急の課題となっている図書館情報学教育の再構築に取り組むものであり,研究者30名による共同研究をおこなっている。第一に、図書館を中心に情報にかかわりのある諸機関に所属する専門的な職員の配置状況や職務内容のこれまでと現状を踏まえて,これまで養成および研修にあたる機関がどのような活動を行ってきたかを評価する。第二に,図書館および関連機関において必要な専門的知識技能の範囲を明らかにし,養成および研修にあたる機関がそれをどのように分担して担っていくのか,また教育の質を維持するための共通試験の導入、教育研修にかかわる認定,評価方法など,今後の図書館情報学教育を進めるための具体的指針を明確にするものとする。今年度は,実態調査グループとして(1)図書館情報学教育班,(2)公共図書館グループ,(3)大学図書館グループ,(4)学校図書館グループの4つのグループを編成して,上記の目的にかかわる基礎調査をおこなった。さらに,(1)図書館情報学教育に関する歴史と議論の整理,(2)これまでの図書館専門職論に関する歴史と議論の整理,(3)高等教育改革における専門(職)大学院の設置,(4)様々な領域における「専門職」の動向調査,(5)専門図書館および主題専門分野の動向の把握など12の横断的な研究テーマによる研究を進めている。 また,米国で行われた同様の調査プロジェクトであるKALIPERについて,研究の中心となったデュランス氏を招き,講演会や研究会をおこなった。現在,新しく構想されている資格制度の全体像をつかむため,また,関連領域の動向を知るために2回のシンポジウムを開いた。さらに,英国とアイルランドの資格認定制度の調査をおこなった。国内外の専門家による講演と討論からなる4回の研究会を開催した。
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