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2005 年度 実績報告書

情報専門職の養成に向けた図書館情報学教育体制の再構築に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15200017
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

上田 修一  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50134218)

研究分担者 根本 彰  東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90172759)
小田 光宏  青山学院大学, 文学部, 教授 (00185604)
戸田 愼一  東洋大学, 社会学部, 教授 (10183493)
永田 治樹  筑波大学, 大学院・情報メディア研究科, 教授 (40124200)
三輪 眞木子  メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (90333541)
キーワード図書館情報学教育 / 司書 / 司書教諭 / 情報専門職 / 公共図書館 / 大学図書館 / カリキュラム / 認定試験
研究概要

本研究は,大学,教育,情報環境の変化に対し,日本の図書館情報学教育の現状を実証的に明らかにし,さらに,その実態調査に基づいて,課題を示し,解決を図ることを目的としている。
本年度は,これまでの2年間に行った,図書館員養成教育を行っている機関と教育担当者への悉皆調査,日本の大学図書館を対象とした悉皆調査,175自治体を対象とした郵送調査,日本全国の私立・公立・国立の小・中・高等学校の中から無作為抽出した1,042校を対象とした郵送調査,40名以上の専門家や実務者への面接調査,20機関への訪問調査,フォーカスグループインタビュー,それに,5回のシンポジウム,10回の研究会をまとめるとともに,研究分担者,研究協力者による討議を行った。
その結果,司書課程科目全般にかかわって,時間数の不足と内容の重複,開設科目としての自由度の低さ,習熟度が考慮されない,資格付与のための内容構成となっているために教授内容が司書が実際に配置される図書館の実態と乖離し,多様な職場環境における業務への対応が困難である,といった課題があり,教授内容では,印刷媒体の図書に基づいて科目の内容が組み立てられていて,情報環境の変化に対応しておらず,また,人間の情報行動への視点が極めて弱いといった問題が明らかにされた。
そこで,大学院レベルの専門職教育を想定した,コア領域,個別情報領域,情報専門職領域の三つのグループからなる科目群を整理したカリキュラム案を作成した。さらに,現在の司書養成の多様な教育体制の存在を認めた上で,「司書となる資格」に求められる専門的知識を一定の水準に維持するための「図書館情報学検定試験」(仮称)の実現を図ることを提案した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 日本の図書館情報学分野の経歴と論文生産性2006

    • 著者名/発表者名
      三根慎二, 上田修一, 三輪眞木子
    • 雑誌名

      Library and Information Science 55(印刷中)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] LIPER (Library and Information Professions and Education Renewal) Project in Japan.2005

    • 著者名/発表者名
      上田修一, 三輪眞木子他
    • 雑誌名

      71th IFLA General Conference and Council, Education and Training with Library Theory and Research

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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