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2005 年度 実績報告書

小胞体環境の制御による虚血性神経細胞死の抑止

研究課題

研究課題/領域番号 15200028
研究機関金沢大学

研究代表者

小川 智  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (90283746)

研究分担者 北尾 康子  金沢大学, 医学系研究科, 助手 (00019613)
堀 修  金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (60303947)
キーワード小胞体ストレス / パーキンソニズム / 小胞体関連蛋白分解 / 神経細胞死 / ドパミン / 黒質線条体神経
研究概要

1)アデノウイルスベクターによる逆行性感染系の確立(北尾が担当)
Pael受容体(理化学研究所・高橋良輔チームリーダより供与)された発現ベクター(Ad/PaelR)を線条体に注入し、逆行性に感染させ、黒質緻密層(SNpc)におけるPael受容体遺伝子発現系を確立した。また、マーカー遺伝子として蛍光蛋白(EGFP)アデノウイルスベクター(Ad/GFP)も作成した。コントロールベクターとしてはGFAP(glial fibrary acidic protein)を発現するアデノウイルスベクター(Ad/GFAP)を用いた。これらのアデノウイルスベクターを用いて以下の実験を行った。
・Ad/EGFP+Ad/PaelRを線状体に注入し、黒質でのGFP遺伝子の発現を確認する。このとき、黒質でのPaelR発現量の増加をWestern blotおよび免疫染色法で確認した。
・さらに、黒質に小胞体ストレス応答が引き起こされていることをORP150の発現量の増加として確認した。
・コントロール側にはAd/EGFP+Ad/GFAPを注入し、GFPの発現を確認、小胞体ストレス応答の有無を検索した。これには、ORP150に対する抗体を用いてWestern blotおよび免疫組織染色法によって示した。
2)PaelR発現による神経細胞死の確認(北尾、小川、堀が担当)。
PaelR遺伝子導入によりSNpcに神経細胞死が起こることを以下の方法にて評価した。マウスは小胞体ストレスに欠陥のあるORP150ノックアウトマウス(ORP150KO)、ORP150の強制発現によって小胞体ストレスに抵抗性を示すORP150トランスジェニックマウス(ORP150TG)、およびその野生型コントロールマウスを用いた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Involvement of endoplasmic reticulum stress in insulin resistance and diabetes.2005

    • 著者名/発表者名
      中谷, 小川ほか
    • 雑誌名

      J Biol Chem. 280

      ページ: 847-851

  • [雑誌論文] RA410/Sly1 suppresses MPP+ and 6-hydroxydopamine induced cell death in SH-SY5Y cells.2005

    • 著者名/発表者名
      板東, 小川ほか
    • 雑誌名

      Neurobiology of Disease 18

      ページ: 143-151

  • [雑誌論文] The ER chaperone 150 kDa Oxygen Regulated Protein (ORP150) improves insulin resistance in Type 2 Diabetes Mellitus.2005

    • 著者名/発表者名
      小澤, 北尾ほか
    • 雑誌名

      Diabetes 54

      ページ: 657-663

  • [雑誌論文] Involvement of endoplasmic reticulura(ER) stress in podocyte injury asociated with a novel transgenic model of serpinopathy.2005

    • 著者名/発表者名
      稲城, 北尾ほか
    • 雑誌名

      Kidney International 68

      ページ: 2639-2650

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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