研究課題/領域番号 |
15200028
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小川 智 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (90283746)
|
研究分担者 |
北尾 康子 金沢大学, 医学系研究科, 助手 (00019613)
堀 修 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (60303947)
|
キーワード | 小胞体ストレス / パーキンソニズム / 小胞体関連蛋白分解 / 神経細胞死 / ドパミン / 黒質線条体神経 |
研究概要 |
1)アデノウイルスベクターによる逆行性感染系の確立(北尾が担当) Pael受容体(理化学研究所・高橋良輔チームリーダより供与)された発現ベクター(Ad/PaelR)を線条体に注入し、逆行性に感染させ、黒質緻密層(SNpc)におけるPael受容体遺伝子発現系を確立した。また、マーカー遺伝子として蛍光蛋白(EGFP)アデノウイルスベクター(Ad/GFP)も作成した。コントロールベクターとしてはGFAP(glial fibrary acidic protein)を発現するアデノウイルスベクター(Ad/GFAP)を用いた。これらのアデノウイルスベクターを用いて以下の実験を行った。 ・Ad/EGFP+Ad/PaelRを線状体に注入し、黒質でのGFP遺伝子の発現を確認する。このとき、黒質でのPaelR発現量の増加をWestern blotおよび免疫染色法で確認した。 ・さらに、黒質に小胞体ストレス応答が引き起こされていることをORP150の発現量の増加として確認した。 ・コントロール側にはAd/EGFP+Ad/GFAPを注入し、GFPの発現を確認、小胞体ストレス応答の有無を検索した。これには、ORP150に対する抗体を用いてWestern blotおよび免疫組織染色法によって示した。 2)PaelR発現による神経細胞死の確認(北尾、小川、堀が担当)。 PaelR遺伝子導入によりSNpcに神経細胞死が起こることを以下の方法にて評価した。マウスは小胞体ストレスに欠陥のあるORP150ノックアウトマウス(ORP150KO)、ORP150の強制発現によって小胞体ストレスに抵抗性を示すORP150トランスジェニックマウス(ORP150TG)、およびその野生型コントロールマウスを用いた。
|