研究課題/領域番号 |
15200032
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
権藤 洋一 独立行政法人理化学研究所, 個体遺伝情報研究チーム, プロジェクト副ディレクター (40225678)
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研究分担者 |
阿部 訓也 独立行政法人理化学研究所, 動物変異動態解析技術開発チーム, チームリーダー (40240915)
上野 直人 大学共同利用機関法人自然科学研究機構, 基礎生物学研究所・形態形成研究部門, 教授 (40221105)
山田 源 国立大学法人熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (80174712)
菅原 稔 国立大学法人東北大学, 医学系研究科, 助教授 (20311558)
古関 明彦 独立行政法人理化学研究所, 免疫器官形成研究グループ, グループディレクター (40225446)
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キーワード | ミュータジェネシス / マウス / 逆遺伝学 / ゲノム機能 / 遺伝子機能 / 突然変異誘発 / エチルニトロソウレア |
研究概要 |
1万匹の雄マウスに総数3000万の点突然変異をENUによってランダム誘発し凍結精子として系統保存した。そのゲノムDNAもすべてアーカイブ化した(権藤)。この膨大なゲノム機能解析資源を一般に公開し、外部研究者に簡便に利用できるシステムを整備構築するが本研究の目的である。昨年度までに、分担班員9名のうち北田班員を省く8名は解析する遺伝子を提案し、権藤が順調に変異を発見した。北田班員はラットにおける変異解析との比較を主たる分担課題とした。最終年度にあたる今年度の最も大きな課題は、体外受精および移植によってマウス個体に復元した発見変異の機能解析であった。実際に権藤が体外受精および移植を担当し、マウス遺伝子解析を提案した分担班員全員(菅原、西田、阿部、木南、饗場、古関、上野、山田)が、順調にそれぞれの変異マウスの解析を進めホモ接合体まで得ることができ目標を達成したことを、9月に開催した班会議において確認した。現在、継続して表現型解析を進めており、鋭意、成果発表を目指している。なかでも山田班員が分担していたshh遺伝子については、shh発現を左右する新たなcisエレメントの変異を発見し、すでに原著論文として発表した(Masuya et al.,2007)。ただし、残念ながら山田班員が解析予定していた生殖器発生形成異常そのものついては検知できなかった。また、外部利用のシステム化を目指すため、研究班内部に留まらず、継続して広く研究脇力者を募った。公式サイトであるhttp://www.gsc.riken.jp/PQG/index.htmlには現在251の標的遺伝子を公開している。このうち70%を超える176遺伝子が外部からの要望に基づく標的遺伝子である。利用者は、国内研究室32および海外からの研究室11となっており、本研究が目指していた目的を当初の計画以上に達成した。
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