研究課題/領域番号 |
15200052
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
宮野 道雄 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (00183640)
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研究分担者 |
小西 洋太郎 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助教授 (70116812)
曽根 良昭 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (60145802)
谷 直樹 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (40159025)
要田 洋江 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助教授 (90117987)
岡田 進一 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 講師 (20291601)
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キーワード | 高齢者 / 自立 / 地域生活 / 支援システム / 生活科学 / 健康 / 環境 / 福祉 |
研究概要 |
本研究では全体を健康・環境・福祉の3グループに分け、それらの研究を統合することにより高齢者の自立を実現させるための地域生活支援システムのあり方を明らかにする。まず、健康系では高齢者の自立と健康寿命の延長に貢献する方策を探るために、人間栄養学的アプローチとして平均余命が男女ともに長い長野県農村部の高齢者と大阪都市部の高齢者を対象に選び、食品群別充足率と食生活の状況、社会的要因、身体的要因との関連について検討した。また、高齢者の免疫機能と栄養状態およびQOL・ADLの関係を探るために、ナチュラルキラー細胞(NK)の機能に栄養成分が与える影響を検討した。加えて、高齢者に適した新しい食材・食品成分素材を開発するため、米や小麦に比べて蛋白質含量が高いキノア種子に着目して検討を行った。つぎに、環境系では伝統的な住空間における高齢者のストレス軽減度測定のために予備的な実験を行い、主観調査との相関性が確認された。また、高齢者が地域内で環境適応するプロセスを実験的に再現し、どのような街路環境が望ましいかを明らかにすることを目的として、代表的な3つのケースの比較を行った。併せて、外出行動を支援するための屋外環境条件に対する予備調査を実施した。さらに、三次元動作解析装置を用いて、高齢者の日常生活基本動作の分析を行い、動作の適応上の問題点を把握した。最後に福祉系では、ソーシャルワークの観点から、高齢者が環境に働きかける「主体的適応力」の形成における本人の主体性との関わりについて検討し、今後の研究の基本的な枠組みの構築を行った。また、障害者の地域生活支援システムを障害別、障害原因別、地域生活別、自立度別に調査し、研究することを目指して、今年度は調査の枠組みの設定を行った。さらに、大阪における在日コリアン高齢者の支援ネットワークについての実態調査と高齢者自立を促進するために必要な要因を明らかにした。
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