研究課題/領域番号 |
15201037
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山品 元 京都大学, 工学研究科, 教授 (20026149)
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研究分担者 |
久保 崇 (株)デンソー, 生産技術部・担当部員(研究職)
水山 元 京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40252473)
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キーワード | コスト管理 / 製造コスト / 直接コスト / 間接コスト / 保全コスト / 品質コスト / 最適寿命 / 最適検査方式 |
研究概要 |
国際的な大競争時代において、日米欧いずれの国においてもコストの低減が、イノベーションと並んで最大の課題となっている。日本では、直接コストの低減は進んでいるものの、間接コストの低減は欧米に比べて立ち遅れている。間接コストの代表的なものとして保全コストと品質コストが挙げられるが、(1)本年度はこれらのコストの適正化のための定式化を行った。 (2)保全コストでは、需要動向と設備能力との関係から、もっとも優れた保全方式を選択する方法論を展開し、実用解を求めるアルゴリズムを開発した。 (3)また品質コストでは、製品ライフの最適寿命の設定と最適検査方式の確立をはかった。当然のことながら、実用化をはかる必要があり、日本の代表的企業との適用実験を進めている。今までの研究成果は、設備管理学会で発表、またヨーロッパでは、ロンドン大学大学院ロンドンビジネススクール、ドイツベルリン工科大学で発表した。これらの方法は、ヨーロッパでより強い関心をもって迎えられ、ヨーロッパキャンベル社、イギリスBPB社、ベルギーピカノール社での事例研究が進んでいる。また、現在、ヨーロッパ最大の製鉄会社Acelor社、多国籍企業Allied Domecq社、ダンフォース社、ユニリーバ社で導入の検討が行われている。
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