研究課題/領域番号 |
15201040
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
石橋 克彦 神戸大学, 都市安全研究センター, 教授 (70011723)
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研究分担者 |
早川 由紀夫 群馬大学, 教育学部, 教授 (40198825)
榎原 雅治 東京大学, 資料編纂所, 教授 (40160379)
田良島 哲 国立博物館東京国立博物館, 事業部・情報管理室長 (60370996)
矢田 俊文 新潟大学, 人文学部, 教授 (40200521)
原 正一郎 人間文化研究機構国文学研究資料館, 複合領域研究系, 助教授 (50218616)
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キーワード | 歴史地震・噴火 / 地震史料 / デジタルデータベース / 史料の校訂 / 学際研究 / 増訂大日本地震史料 / 新収日本地震史料 / 古代・中世 |
研究概要 |
3年度目である本年度は、まず、初年度にデジタル化した『増訂大日本地震史料』中の古代・中世地震史料(一度校訂済み)と、前年度にデジタル化した『新収日本地震史料』中の古代・中世地震史料について、研究組織欄の役割分担に従って校訂を継続するとともに、それらの統合に向けての各史料の取り扱い・配列などを全員で検討した。『増訂大日本地震史料』は、日本史学の基本史料集である『大日本史料』の体裁に沿っているが、『新収日本地震史料』は体裁の統一がなされておらず、玉石混淆の記事の切り貼り的な性格があるので、両者の単純な統合はできない(しないほうがよい)ことを確認した。また、『新収日本地震史料』には、史料とはいえない近代以降の文献も多数収録されているので、一度選別してデジタル化したデータをさらに取捨選択する必要性も確認した。これらの基本的認識にもとづいて具体的な作業をおこない、外注によって統合版XMLデータを作成した。現在、この統合版データに対して、史料の再校訂・再配列とデータ構造の修正をおこなっているところである。一方、これらの作業と並行して、地震史料そのものの検討もおこなわれ、歴史地震学で重要となる史料のなかには、年代記類のように、従来の日本史学の視野から抜けていたものがあることなどがクローズアップされた。また、地震史料データベースと震度データベースの検討を前年度に引き続いて実施した。本年度途中までの最新成果を、『月刊地球』2005年11月号(特集「地震史料の校訂とデータベース化--日本の古代・中世を中心に--」)に分担執筆して公刊した。
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