研究課題
基盤研究(A)
翻訳後修飾が関与するタンパク質問相互作用の分子基盤を明らかにするために、プロテインキナーゼCの主要基質MARCKSタンパク質とカルモジュリンとの複合体、NAP-22タンパク質のミリスチル化ドメインとカルモジュリンの複合体の結晶を作成し、立体構造を明らかにした。その結果、リン酸化によるタンパク質問相互作用の調節機構、脂質修飾が関与するタンパク質問相互作用の分子機構が明らかとなった。また、巨大分子複合体としての細胞内小器官のプロテオーム解析を行うために、特異的抗体を結合させた磁気ビーズを用いてペルオキシソームを単離精製する方法を確立し、その構成成分を明らかにした。新規タンパク質のひとつとして、従来報告がなかった分子シャペロンLonプロテアーゼが存在することを明らかにした。同様に脂肪滴のプロテオーム解析を行い、その構成タンパク質を明らかにすると同時に、Rabタンパク質のひとつ、Rab18が特異的に脂肪滴に局在することを明らかにした。一方で、タンパク質問相互作用ネットワークのモデルとして、EGF受容体の下流タンパク質を選び、EGFにより刺激したA431細胞から3種類の抗チロシン抗体を用いたアフィニティーカラムによりチロシンリン酸化されるタンパク質とそれらに結合するタンパク質を精製した。LC/MS法を用いたプロテオミクスにより150種類余りのタンパク質が同定されたが、その内およそ三分の一は機能未知タンパク質であった。これらの機能未知タンパク質に注目し、相互作用するタンパク質、リン酸化部位を解析した。これらの解析を通じて、EGF受容体の分解の制御に関わっている新規タンパク質を見出した。また、これらタンパク質のリン酸化部位に対する部位特異的抗リン酸化抗体を作成し、EGF受容体下流のシグナル伝達を解析する有用なツールであることを確認した。
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