研究課題/領域番号 |
15201054
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
中野 敏男 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (10198161)
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研究分担者 |
岩崎 稔 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (10201948)
大川 正彦 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (80323731)
李 孝徳 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (90292721)
千田 有紀 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70323730)
米谷 匡史 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (80251312)
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キーワード | 戦後東アジア / 植民地主義 / 基地問題 / 占領 / 復興 / 性暴力 / セクシュアリティ / 沖縄 |
研究概要 |
今年度の研究活動は、(1)東京外国語大学で行った連続ワークショップ、(2)12月に沖縄大学で行った国際共同シンポジウム、(3)韓国とアメリカへの海外派遣事業という、三つの内容を柱に遂行された。 (1)は、第一回 劉進慶「「わがレジスタンスと学問」を語る--台湾の植民地時代および戦後の歴史に重ねながら」(4月25日)、第二回 劉健芝「中国の農村問題から見たアジア」(5月22日)、第三回 米山リサ「植民地主義・暴力・戦争に抗する批判的フェミニズムの可能性」(6月26日)、第四回 韓洪九「『韓洪九の韓国現代史』を読む」(7月24日)、第五回 岩崎稔・中野敏男「戦後思想を読み直すために」(10月17日)、第六回 新城郁夫「『沖縄文学という企て』を読む」(11月7日)、と連続して行ったワークショップである。 (2)は、国際共同シンポジウムin Okinawa「東アジアの「占領」と「復興」を問う-暴力の継続と変成」と題して、12月21日から23日まで那覇市の沖縄大学にて開催したものである。ここでは、「沖縄の米軍基地問題と性暴力」(宮城晴美)、「韓半島分断国家による性暴力の類型と争点:オーラル・ヒストリー研究に基づいて」(金貴玉)、「沖縄占領と男性セクシュアリティの混乱」(新城郁夫)、「1950年代の「平和論」-ありえたかも知れない連帯について」(佐藤泉)、「1950年前後の沖縄、そして奄美-軍政下の戦後復興」(波平恒男)、「在日女性にとっての"戦後復興"」(宋連玉)、「「復興日本」の境界--戦後開拓から見えてくるもの」(道場親信)という報告を受け、それぞれ討議した。 (3)では、9月に李孝徳と徐京植を韓国に、10月に岩崎稔をアメリカ合州国に、3月に宋連玉・金富子・李孝徳・呉美瑛・須永陽子をアメリカ合州国に派遣し、それぞれ現地で研究会議および調査を行っている。
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