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2003 年度 実績報告書

東アジアにおける植民地的近代とモダンガール

研究課題

研究課題/領域番号 15201057
研究種目

基盤研究(A)

研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

舘 かおる  お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 教授 (50155082)

研究分担者 伊藤 るり  お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 教授 (80184703)
足立 眞理子  大阪女子大学, 人文社会学部, 教授 (10347479)
佐藤 バーバラ  成蹊大学, 文学部, 教授 (50266201)
洪 郁如  明星大学, 人文学部, 専任講師 (00350281)
牟田 和恵  大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 助教授 (80201804)
キーワードジェンダー / 近代 / 植民地 / 東アジア / 消費文化 / メディア / グローバル化 / 都市
研究概要

1.全体の活動:計3回の研究会と1回の合宿形式によるワークショップを(2泊3日)開催し、合計で15本の報告を行った。内容は、日本、朝鮮、中国、台湾、沖縄における「モダンガール」、ならびに「新女性」の出現とその背景に関する個別報告が中心であり、これらを通じて、研究分担者、ならびに国内外からの研究協力者の関心の共有を図るとともに、各地における「モダンガール」や「新女性」概念の歴史的文脈と意味の広がりに関する知見の交換を行った。この領域における研究交流としては初めての試みであり、大きな成果を得ることができた。また、共同研究の概念的な枠組として重要な「植民地的近代」の概念をめぐっては、タニ・バーロウ(ワシントン大学)、戴錦華(北京大学)、キム・ウンシル(梨花女子大学)ら、専門家の参加を得て、東アジアにおける同概念の有効性について予備的な検討を行うことができた。
2.個別の調査研究:国内調査としては、資生堂等の化粧品産業関連社史に関する聞き取りと資料収集(足立)、近代沖縄女子教育及び消費文化に関する資料収集(伊藤)など、海外調査としては、上海の旧日本租界、上海高等女学校に関する資料収集(舘)、日本植民統治期台湾における化粧品産業、ファッション産業の実態に関する各種資料の収集(洪)、女性工場労働者におけるモダニズム文化に関する資料収集(佐藤)などを実施した。
3.上記1.2.と並行して、東アジアにおける近代的女性主体の形成とその文化表象、また日本植民統治とジェンダーに関する文献の収集と整理を行った。
4.なお、2003年度は新型肺炎(SARS)が流行したため、中国における調査期間は予定されていた時期を延期し、かつ期間も短縮せざるをえず、二年目以降に課題を残すこととなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Muta, Kozue: "The New Woman in Japan : Radicalism and Ambivalence toward Love and Sex"Ann Heilmann and Margaret Beetham (eds.), New Woman Hybridities, 1880-1930, Routledge. (予定). (2004)

  • [文献書誌] Sato, Barbara: "The New Japanese Woman : Modernity, Media, and Women in Interwar Japan"Duke University Press. 241 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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