研究課題/領域番号 |
15202004
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西野 嘉章 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (20172679)
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研究分担者 |
丑野 毅 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (80143329)
吉田 邦夫 東京大学, 総合研究博物館, 助手 (10272527)
諏訪 元 東京大学, 総合研究博物館, 助教授 (50206596)
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キーワード | 文化財科学 / 年代測定 / 美術史 / 放射性炭素 / 物性研究 |
研究概要 |
本年度は当初の計画通り、備品として可搬式蛍光エックス線分析装置、デジタル・マイクロスコープを購入し、それらを携えて西野、丑野、吉田の三名がフランスに赴き、文化コミュニケーション省傘下にあるプロヴァンス・アルプ・コートダジュール地域圏文化事業局の全面的な協力支援のもと、二週間にわたる現地調査を行った。調査の対象となったのは、アヴィンヨン、タラスコン、レ・バロー、サン・マキシマン、エクスの修復工房、教会堂、教会聖具室にあるフレスコ画、板絵、木彫、舗床タイル、カンヴァス画等で、総数にして約二百点の分析用サンプルを採取し、同時にマイクロスコープ撮影を行った。 帰国後ただちに、それぞれの被検資料について、資料ファイルを作成し、データの整理を行った。試料解析にあたって、本年度はフランス側からの要望もあり、エクスの大聖堂にある『燃える柴の三連祭壇画』の物性研究を優先することとし、年度末にその分析研究結果を携えて西野が渡仏し、フランス側研究協力者と協議を行い、近く予定されている同上祭壇画の本格的な修復のために必要な現状評価を導く段取りになっている。 またフランス側と本研究の進め方について協議を行った結果、1)次年度以降も現地調査を継続し、試料採取、情報交換、データ共有を行い、調査研究の成果を公刊すること、2)同上祭壇画についてマイクロ画像を盛り込んだモノグラフィーを刊行すること、3)サン・マキシマン教会堂にある十五世紀プロヴァンス派板絵について,可能であれば修復調査を行うこと、などについて合意を得た。 また、国内での物性研究用試料として、各種の紙資料、木製品、銅板画等を購入し、次年度以降の分析対象とすることにした。
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