研究課題/領域番号 |
15202013
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
佐々木 雅子 (島崎 雅子) 秋田大学, 教育文化学部, 助教授 (00292392)
|
研究分担者 |
宮本 律子 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (30200215)
幸野 稔 秋田大学, 名誉教授 (40042288)
近藤 喜美夫 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (40249925)
浦野 弘 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50185089)
|
キーワード | 外国語教育 / 多文化共生 / ICT(高度情報通信技術) / 国際学習コミュニティ / 異文化間・国際理解教育 / 遠隔合同授業 / 国際情報交換 / オーストラリア:韓国:ハワイ:タイ |
研究概要 |
1.アンケート調査について 「外国語学習が異文化に対する意識に及ぼす影響について」に関する調査については、最終のデータ確認後、論文として近々完成する予定である。秋田大学(日本人英語学習者、中国人日本語学習者)とグリフィス大学(オ-ストラリア人日本語学習者)との遠隔合同授業についてのアンケート調査と追跡インタビュー調査は論文として完成した。ハワイと文教大学との遠隔合同授業に対する学習者の捉え方については、事後アンケートによって探られた。 2.多文化共生実現を目指す外国語教育について 実践的教育は次の5項目にまとめられる。1)秋田大学教育文化学部の学生と大韓民国新羅大学校の学生間の電子メールでの英語によるエッセイ交換を行うという授業実践研究。2)「多文化」を大きなテーマとして、Strategic Interactionのシナリオ作りとPower Pointを用いたプレゼンテーション(ハワイのKapiolani Community Collegeの学生との遠隔教育交流に発展)。3)交換留学生、Assistant Language Teacher(ALT)とのCommunity Involvement Learningの実施。4)オンライン上英語学習プログラム(English Town)を用いての海外の英語学習者とのディスカッション。5)英語科教員を目指す学生を対象とした、小学校への英語科教育導入を通して考える英語科教育。1)は学会発表と論文の形で発表された。2)〜5)については平成18年度に学会発表、論文発表を行う予定である。また、過年度に実施した多文化共生をトピックとする英語音声表現教育の実践について学会で発表し、論文にまとめた。文献調査も継続して実施。オーストラリアの言語教育政策を手がかりとして、多文化共生を目指す外国語教育に関して調査し考察を深めた。 3.遠隔合同授業について 10月29日にハワイのKapiolani Community Collegeと接続し、「食習慣とマナー」、「銃と社会」という2つのテーマで、意見交換を行った。5,6名ずつの少人数での遠隔教育交流であった。また、2月17日には神奈川県の文教大学と遠隔教育交流を実施した。小学校カリキュラムへの英語科教育導入の是非について英語で意見交換を行った。母語話者との遠隔合同授業と、国内の英語学習者との遠隔合同授業を体験することによって、学習や授業の目的に応じて通信相手を選択する必要を実感した。また、秋田県における「学術ネットワーク推進事業 遠隔講義システム公開実験」において、遠隔講義として「外国語教育における遠隔講義システムの活用」と題して実践報告を行った。
|