研究課題/領域番号 |
15202021
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
村嶋 英治 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (70239515)
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研究分担者 |
伊藤 友美 神戸大学, 国際文化学部, 講師 (40337746)
菊池 陽子 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (60334447)
原 不二夫 南山大学, 外国語学部, 教授 (50319290)
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キーワード | 東南アジア史 / 東南アジア地域研究 / 比較政治 / 宗教社会学 |
研究概要 |
インドシナ、中国の共産主義がタイ現代史に与えた影響は、想像される以上に大きなものがある。インドシナはタイの隣国であり、また、国内には多数の華僑華人が存在しているからである。1940年代末から1980年初期のタイ政治は、国内外の共産主義との対決を一つの軸として展開したと言っても過言ではないのである。 このような重要性をもつにも拘わらず、従来タイにおける共産主義運動を、実証的に研究することは困難であった。その理由として、(1)共産主義運動が、地下の非合法運動として行われたこと、(2)同運動が国際的連携のもとで実施されたので、中国、ベトナム、ラオス、カンボジア、マレーシア等についての資料・情報を必要すること、などを挙げることができよう。 本研究は上記の困難を克服すべく、初年度においては、タイ、ラオス、カンボジア、マレーシア、ベトナムに現地調査を行い、タイ人、ベトナム人、クメール人、マレーシア華人など、共産主義運動の元幹部や宗教指導者多数にインタビューを実施した。同時に、冷戦終結後、出版されるようになった記録、回顧録等の文献を収集、解読した。その成果の一部は、代表および各分担者の所属機閥の紀要等に発表した。
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