研究課題/領域番号 |
15202022
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
油井 大三郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50062021)
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研究分担者 |
能登路 雅子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70164712)
遠藤 泰生 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50194048)
矢口 祐人 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (00271700)
吉原 和男 慶応義塾大学, 文学部, 教授 (80139998)
原尻 英樹 静岡大学, 人文学部, 教授 (70231537)
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キーワード | アメリカ / アジア / 移民 / 越境 / 文化混合 |
研究概要 |
第2年目となった平成16年度においては4回の研究会を行った。第1回(5月)の報告は、菅美弥による「リトル東京再開発にみる日系エスニシティと日本」であり、ここではロサンゼルスの日本企業による再開発に対する日系人の両義的な対応が紹介された。第2回(7月)の報告は、矢口祐人による「戦前期のハワイアン音楽と日系ミュージシャン」であり、日本におけるハワイアン音楽の紹介者としての日系移民の役割が析出された。第3回(11月)の報告は、廣部泉による「アジア系アメリカ人の帰化」についてであったが、一般に「帰化不能外国人」とされたアジア系が排斥運動が激化する以前には帰化できた例があることを発掘した。最後の第4回報告(3月)は、吉原和男によるヴェトナム難民として米国に渡った福建系中国人のネットワークについてであったが、東南アジア、中国、台湾につながる地方語ネットワークの深さが印象づけられた。次に、海外調査については、油井が米国各地で日系移民関係の文献収集をした他、西海岸における日本企業とアジア系移民の関係に関する現地調査を行った。また、原尻が朝鮮系中国人のロサンゼルスにおけるコミュニティ調査を行い、吉原が西海岸における中国系の調査を、廣部が西・東海岸で日系移民の、矢口がハワイにおける日系コミュニティの調査を行った。さらに、研究協力者である関口がインド系のコミュニティ調査を実施した。
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