研究分担者 |
島並 良 神戸大学, 法学研究科, 助教授 (20282535)
山田 誠一 神戸大学, 法学研究科, 教授 (60134433)
磯村 保 神戸大学, 法学研究科, 教授 (00030635)
手嶋 豊 神戸大学, 法学研究科, 教授 (90197781)
窪田 充見 神戸大学, 法学研究科, 教授 (60186450)
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研究概要 |
本年度は研究初年度にあたるため,研究分担者各人と研究課題の問題意識を共有し,基本的な資料収集する作業に重点を置いた。全体会議を9月に開催し,各人の担当と今後3年間の研究スケジュールについて見通しを立て,当面の目標を明らかにするとともに,研究分担者の一人が,情報ネットワーク社会において当面する重要問題のひとつについて,報告を行った(窪田充見「HP作成の局面における人格的利益ならびに財産的利益の保護」)。この後,計3回にわたり,研究会を行った。研究会の報告テーマは,以下のとおりである。 11月研究会報告(知的利益班) ・島並良「ネットワーク社会におけるペルソナの商業利用と法」 ・齋藤彰「『創造のためのコモンズ』の私法的位置付けについての予備的考察」 ・山田誠一「氏名・商号に関する法的保護」 12月研究会報告(知的利益班) ・山本顕治「いわゆる"Well-Ordered Society"の中での民法学-秩序ある社会の構想」の一貫としての私法秩序」 ・高嶌英弘「遺伝情報の医療・商業利用と個人情報保護」 12月研究会報告(生活利益班) ・安永正昭「ネットワーク社会における名誉・プライバシーの侵害と私法的保護」 ・山本宣之「プロバイダの責任」 なお,手嶋豊「迷惑メールをめぐる法的諸問題-スパムメールをめぐるアメリカ法の対応」も準備されたが,研究会の時間配分の都合で次回回しとされている。以上の研究会の実施により,本研究の課題に含まれる問題点の多様性と全体像が浮き彫りにされ,次年度になされるべき課題が研究分担者相互間により明確になったと考えられる。研究分担者各人は諸外国の動向などにも注意を払いつつ,各人のテーマを発展させてゆく。 また,研究分担者の一人である岡本智子が,米国に出張し,研究課題に関連する資料及び情報の収集に務めた。
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