研究分担者 |
大野 節夫 同志社大学, 経済学部, 教授 (00066292)
窪 俊一 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (50161659)
守 健二 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20220006)
八柳 良次郎 静岡大学, 情報学部, 教授 (20166531)
宮川 彰 東京都立大学, 経済学部, 教授 (20128581)
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研究概要 |
本研究の目的は、ベルリン=ブランデンブルク科学アカデミーとの密接な協力のもとに、次の2課題を達成するところにある。すなわち、(1)『資本論』第2部エンゲルス編集原稿(1884-85年),および同部初版(1885年)と再版(1891年)成立過程の全容を解明し,成果を新MEGA第II部第12,13巻の編集テキストに取り纏ること、(2)上記課題の後半、『資本論』第2部初版,再版を収録する新MEGA第II部第13巻編集のために,両刊本オリジナルをデジタル化し,同時に『資本論』第2部に関するマルクス/エンゲルスの全草稿および刊本の画像データと,対応する新MEGA各巻テキスト(解読原稿)とを照合可能にするデータベースを開発・構築すること、であった。 本年度の研究では、上記第(1)課題のうち、『資本論』第2部エンゲルス編集原稿のMEGA^2第II部第12巻編集テキストを完成させ、ベルリン=ブランデンブルク科学アカデミーのIMES(国際マルクス/エンゲルス財団)事務局に届け、関係者と今後の予定を協議すると共に、鑑閲(Gutachten)に委ねることになった。 上記第(2)課題では、2003年6月にアムステルダム・社会史国際研究所を訪問し、エンゲルス編集原稿そのもの(オリジナル)のデジタル画像化(撮影)をはかり、帰国後、画像データを解析と編集を開始した。 第(1)課題に関連してベルリン=ブランデンブルク科学アカデミーからロルフ・ヘッカー教授を2度、またモスクワ・ロシア国立社会=政治史アルヒーフからリュドミーラ・ヴァーシナ博士を招聘し、意見交換とMEGA^2編集の促進に努めた。さらに第(2)課題に関連してモスクワの同アルヒーフからヴァシーリ・フォミチョフ博士を招聘し、アルヒーフ所蔵のマルクス/エンゲルス文書のデジタル化で意見交換と計画策定に努めた。 本年度に公表した関連論文は別表の通りである。
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