研究課題/領域番号 |
15203022
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
正岡 寛司 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70063625)
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研究分担者 |
藤見 純子 大正大学, 人間学部, 教授 (60173457)
嶋崎 尚子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40216049)
西野 理子 東洋大学, 社会学部, 助教授 (50257185)
澤口 恵一 大正大学, 人間学部, 助教授 (50338597)
大久保 孝治 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00194100)
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キーワード | 重量型資本主義 / 石炭鉱業 / 常磐炭砿 / 炭鉱離職者の追跡 / 職業キャリア / ミクロデータ / データのデジタル化 / データの公開 |
研究概要 |
本研究は、19世紀・20世紀半ばまでの重量型資本主義の基盤を第一次エネルギー供給の面から下支えしてきた石炭鉱業の経済史的ならびに社会学的な意義と特殊性、そしてその発展と終焉過程とを緻密に記述することを目的とする。あわせて、それを比較歴史的な記録資料として利用可能な状態で保存する。具体的には以下の5点を目的とする。 (1)旧常磐炭砿株式会社磐城砿業所(福島県いわき市)で就労した労働者の職業キャリアの大規模なミクロ・データを構築する。 (2)入社から退社にいたるまでの個別砿員の職業を中心として各種キャリアの時系列データの分析 (3)磐城砿業所の閉山にともない解雇された労働者約5,000名についての炭砿での職業キャリアと閉山後に形成した職業キャリアとの連結と、その分析(非自発的職業中断の影響)。 (4)炭砿で就労した経験をもち、かつそこを解雇された元炭砿労働者たちの職業生活から離脱過程のデータの構築と分析(解雇経験後の職業キャリアと引退後生活)。 (5)以上の諸ミクロ・データをデジタル化したうえで、「データ公開」「データの二次利用」の機会を開く(大規模ミクロ・データの公共利用)。 平成17年度には、以下の研究活動を行った。 (1)「採解簿」データのデジタル化 平成15年度から着手している「採解簿」データのうち新たに22,797件の入力を終え、あわせて12万件のデータセットを構築した。 (2)生涯職業キャリアデータの構築 (1)のデータとすでに構築している閉山後の個人データとを連結し、生涯職業キャリアデータを構築している(平成18年春夏までに終える予定)。 (3)元炭砿労働者の追跡作業:1996年以前死亡者の確認・調査 (4)いわき市在住者への面接調査(7月実施) (3)で確認した元炭砿労働者のうち、いわき市在住者について面接調査を実施した。成果報告書を18年夏までに取りまとめる予定である。
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