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2003 年度 実績報告書

樹木画テストの発達指標の普遍因子と文化による固有因子の抽出への試み

研究課題

研究課題/領域番号 15203028
研究種目

基盤研究(A)

研究機関京都文教大学

研究代表者

濱野 清志  京都文教大学, 人間学部, 教授 (10218547)

研究分担者 杉岡 津岐子  梅花女子大学, 現代人間学部, 教授 (20259401)
小野 芳彦  北海道大学, 文学部, 教授 (20126022)
江口 一久  民族学博物館, 民族社会研究部, 教授 (90045261)
杉岡 信行  財)東方研究会, 東方学院, 講師
朱 捷  同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (40235700)
キーワードバウムテスト / バウム・ビューアー・ソフト / SD法 / 植生 / カメルーン
研究概要

本年度は研究を始めるにあたって、1994年ごろからすでに別の調査研究にあわせて予備的に行ってきたバウムテストの資料を画像処理し、種々の数量的検討に耐えうるデータ・ベースの作成から始めた。データ・ベースの作成は主として小野芳彦が行い、バウムを検討する観点に従って、幹先端処理、樹冠と幹の比率、表面の処理、位置、大きさなどそれぞれの基準で分類整理ができるバウム・ビューアー・ソフトの作成を試みた。その一端は平成16年3月21日、国立民族学博物館で行われた成果報告会において口頭で発表した。
バウムをその植生との関連や、当該の地域社会の自然観などとの関連において理解するために、その土地々々での樹木という言葉のイメージを、土、空、水といった言葉のイメージと合わせてSD法による分析のための質問紙を作成し、調査にあわせて施行した。
実際の調査は平成15年12月から平成16年2月にかけて、江口一久を中心として西アフリカのカメルーン北部、マロワ市街の中学、高校、大学生を対象として行われた。ほぼ10年前に同一地域で行われた調査時にもバウムテストが施行されており、その時代的変化を検討することができた。10年の間に受けた近代化の道は、一方で西アフリカ固有の樹木を題材にしたものが減少し、輸入されたさまざまな果樹が取り上げられることが増えるなど、時代の影響をバウムも確実に受けていることが感じられた。これらの研究経過も、上記の成果報告会において報告し、国内のバウム当の描画法の研究者(高橋依子、岸本寛之、皆藤章、加藤清)を招いて検討課題を議論した。
これらの成果については、16年度の日本心理臨床学会の大会において、改めて報告する予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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