研究課題/領域番号 |
15203028
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研究機関 | 京都文教大学 |
研究代表者 |
濱野 清志 京都文教大学, 人間学部, 教授 (10218547)
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研究分担者 |
小野 芳彦 北海道大学, 文学部, 教授 (20126022)
江口 一久 国立民族学博物館, 名誉教授 (90045261)
杉岡 信行 (財)東方研究会, 研究員 (80250033)
杉岡 津岐子 梅花女子大学, 現代人間学部, 教授 (20259401)
新免 光比呂 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 助教授 (60260056)
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キーワード | 樹木画 / 文化比較 / 風土 / イメージ / SD法 / ルーマニア / ハンガリー / カメルーン |
研究概要 |
本年度は、調査地として5月にハンガリー、ルーマニア、9月にアイルランド、12月にカメルーンで調査を行った。まず、ハンガリーでは、ブタペストで小学生、中学生、高校生の樹木画を収集し、また、隣国のルーマニアでクルージュ・ナポカ地区にあるルーマニア人学校と同地区のハンガリア人学校で小学生から大学生までの調査を実施した。9月は、アイルランドのベルファストにて現地の植生等の調査と樹木画の調査依頼の調整に当たったが、現地の状況から今回は調査は行えなかった。また、同地では、国際表現病理・芸術療法学会(XVIII SIPE International Congress)に参加し、The Relations between Drawing a Tree and the Natural Environmentという題目で発表を行った。カメルーンでは学校教育の描画に対する影響の問題を検討するため、学校教育を受けていない人を中心に個別調査と集団調査を行った。集団調査は学校教育とは異なるコーラン学校での調査である。個別は、まったく学校での教育を受けていない人たちを対象とした。 ルーマニア、ハンガリーの樹木画および樹木をめぐるイメージの調査において、同じルーマニア内でのルーマニア語学校とハンガリー語学校の心的距離よりも、ハンガリーの学校とルーマニア国内のハンガリー語学校との心的距離のほうが近いことが分かった。ルーマニアの樹木画の特徴としては、「うろ」を描き入れるものが特徴的に多く、ハンガリーではさらに「うろ」の中に小動物を描きいれているものが多い。また、両国とも、根を描きいれる率はほぼ3割であり、カメルーン、バリ、スリランカ、バングラデッシュの6割以上の率に比べると低いが、麗江の16%に比べると高い。 本年度は最終年度であり、これらのデータをまとめて報告書および画像データベースの作成を行った。
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