研究課題/領域番号 |
15203032
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
久冨 善之 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (40078952)
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研究分担者 |
新井 淑子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (20092017)
木村 元 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (60225050)
岩田 康之 東京学芸大学, 教員養成カリキュラム開発研究センター, 助教授 (40334461)
長谷川 裕 琉球大学, 教育学部, 助教授 (30253933)
尾花 清 大東文化大学, 文学部, 教授 (00245961)
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キーワード | 教育改革 / 教師 / 教員分化 / ペダゴジー / 教育改革史 / 評価社会 / 国際研究者交流(英国、スウェーデン、米国、韓国) / 国際情報交換(英国、スウェーデン、米国、韓国) |
研究概要 |
前年度に引き続き、3つのグループで分担しつつ研究を進めた。 1、実態調査グループは5ヵ国比較教師質問紙調査を実施し、日本で1000余人、韓国で300余人、英国で100余人、スウェーデンで100余人の回答を得た(米国は引き続き実施中)。その結果は分析中であるが、改革方向の違いだけでなく、その状況下でなお教職アイデンティティを確保するその意識構造と教員文化とに各国の固有の性格が表現されていることを、4カ国での教師と研究者へのインタビューで確かめた。 2、教育改革比較グループは、4カ国を訪問して教育改革全般と、教師に対する教育改革とに関する資料収集と実際把握に努め、それらの結果をまとめて日本を含めて「5ヵ国のこの間の教育改革と教師制度改革との特徴比較・一覧表」の第一次案を作成した。分権・権限委譲は今次改革の基本トレンドであるが、教育財政と行政運営のどの側面が中央政府から地方へ、また地方教育委員会から学校へと権限委譲されているのか、そしてどの点が争点になっているのかに、各国の共通性と差異があり、およそ3つの類型を考えながら分析継続中である。 3、歴史グループは、日本の近・現代史の中に大きく5つの「教育改革期」を設定し、それぞれの時期の改革課題とその中での教師の位置について、いくつかの視点からの史資料の収集・整理・分析を進め、日本の近代学校教育史140年間に関して、これまでとは異なる見取り図を作成している。この作業・分析は継続中である。 なお、第3年度目の秋に4カ国から本研究の海外共同研究者を招いて「教育改革と教師」国際シンポジウムを開く予定に向けて、そのプログラム等を検討し、新年度における研究のまとめを兼ねたこのシンポジウム開催へ向けて準備作業を始めた。
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