研究分担者 |
谷崎 俊之 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70142916)
河野 俊丈 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (80144111)
坂内 英一 九州大学, 大学院・数理学研究院, 教授 (10011652)
新井 仁之 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (10175953)
橋本 喜一朗 早稲田大学, 理工学部, 教授 (90143370)
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研究概要 |
本研究の目的は,世界の第一線で指導的立場にある研究者を,個々の専門分野の境界を越えて有機的に結集し,共同研究や研究情報の交換を集約的に行うことにより,「未踏数学」(すなわち二十世紀後半に残された未解決問題や,二十一世紀の諸科学を結びつける要となる新理論)の研究の基盤を築くと共に,得られた研究業績を「Advanced Studies in Pure Mathematics」のシリーズの刊行を軸に,我が国からの高度な学術情報として迅速に世界に発信し,数理科学の新しい展開に向けての問題提起を主導的に行うことにある. この目的に沿って,今年度は次のような研究活動を行った. 1.未踏数学に関する研究プロジェクト「フィンスラー多様体への調和写像の理論の構築」を立ち上げ,平成15年8月から9月にかけて東北大学において共同研究を行い,その成果をもとに平成16年3月に国際研究集会「Workshop on Differential Geometry」を開催した. 2.平成15年8月に開催された「第50回微分幾何学シンポジウム」のプロシーディングスを編集した.(出版は平成16年5月の予定) 3.Advanced Studies in Pure Mathematics, Volume 33からVolume 37を,国内外の23研究機関に配布した. 4.我が国から多くの重要な学術雑誌が数学分野において発行されているが,その電子ジャーナル化は遅れている. このような現状を打開するため,国立情報学研究所ならびに東北大学付属図書館および同大学院理学研究科数学専攻と共催で,数学分野の学術雑誌の電子ジャーナル化を促進するための研究集会「Workshop on Project Euclid」を,平成16年1月に東北大学において開催した.(図書館関係者を含め国内の主要な数学雑誌編集担当者54名が参加)
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