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2004 年度 実績報告書

Ia型超新星分光測光サーベイによる宇宙膨張の精密測定

研究課題

研究課題/領域番号 15204012
研究機関東京大学

研究代表者

土居 守  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00242090)

研究分担者 安田 直樹  東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (80333277)
本原 顕太郎  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (90343102)
キーワード超新星 / 宇宙膨張測定 / 撮像分光装置
研究概要

遠方の超新星観測においては、4月にハワイのケック10m望遠鏡による超新星の母銀河他の追加分光観測を行った。またすばる望遠鏡で発見し欧州南天天文台のVLT8m望遠鏡で観測した超新星のスペクトルについて共同で論文としてまとめた(Lidman et al. 2005)。さらに2002年にすばる望遠鏡で多数光度曲線が撮られた超新星の明るさを精密に決定するため、フラグスタッフの1m望遠鏡を用いて観測した。7月には米国バークレーへ共同研究者との研究うちあわせに行き、それ以外にも月に約2回のテレビ会議を開催した。
近傍の超新星においては発表済のデータを集めてのIa型超新星の光度曲線の研究を進め、高梨直紘が東京大学の修士論文としてまとめた。また2005年度以降に近傍の超新星観測を行う予定のスローンデジタルスカイサーベイ(SDSS)の関係者とも会議を数回行い、協力関係をすすめた。
またハードウエア開発においては15色同時撮像装置のデュワー、エレクトロニクスの交換等を行うため、今年度より研究員として酒向重行を雇用した。CCD駆動エレクトロニクスについては国立天文台で開発された最新のMessiaVを組み立て、動作を確認し、アナログ部分のMFRONTとの接続試験を行った。真空デュワーについても新しいデュワーの試験を終え、温度センサー、湿度センサーなどを制御用パソコンとあわせて導入した。ミラーの支持機構については、アルミニウムの台座とBK7(相当)の基板の熱膨張率の違いにより、低温でひびが入ることが、環境試験によって発見されたため、台座を熱膨張率がBK7と近いチタン製のものを製作し、現在接着する作業を進めている。ハードウエア研究のための参考書類を購入し、また実験を進めるための小型部品類を購入した。
その他、共同研究者の本原や酒向が、海外の研究会に赴き、ハードウエアを中心とした情報収集を行い、また関連した研究発表を日本天文学会で行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Spectroscopic confirmation of high-redshift supernovae with the ESO VLT2005

    • 著者名/発表者名
      C.Lidman 他47名
    • 雑誌名

      Astronomy and Astrophysics 4302

      ページ: 843-851

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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