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2003 年度 実績報告書

地震環境としての日本列島:標準構造モデル・基準波動場の構築

研究課題

研究課題/領域番号 15204039
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京大学

研究代表者

鶴岡 弘  東京大学, 地震研究所, 助手 (10280562)

研究分担者 纐纈 一起  東京大学, 地震研究所, 助教授 (90134634)
岩崎 貴哉  東京大学, 地震研究所, 教授 (70151719)
川勝 均  東京大学, 地震研究所, 教授 (60242153)
小原 一成  防災科学技術研究所, 高感度地震観測室, 室長(研究職)
古村 孝志  東京大学, 地震研究所, 助教授 (80241404)
キーワード地震環境 / 日本列島 / 3次元速度構造 / 地震波動場 / リアルタイムモニタリング / 強震動予測
研究概要

本研究では,周期1-2秒の地震波動場を説明する標準的な日本列島全体の3次元速度構造モデル(地震波速度・密度・減衰率)を構築し,その標準モデルから予測される波動場を経由し,震源マッピング・リアルタイムモニタリング・強振動予測など,日本列島をとりまく"地震環境"を評価する筋道を作り上げることを目的としている.
本年度においては,短周期アレイ(Jarray)データを用いて,浅い地殻内地震(h<40km)のLg波の励起と伝播特性を調査した.この結果,西南日本ではLg波が震源距離150km以上でS波の最大振幅として顕著に見られるのに対し,東北日本ではLg波が弱く距離減衰が大きいことが明らかになった.Lg波は地殻内の不均質性,モホ面形状,低速度の表層地盤に敏感であるため,ここで見られた伝播特性の違いは西南日本と東北日本の地殻・上部マントル構造が大きく異なっていることを意味していると考えられる.このことを確認するために,人工地震探査から推定されている西南日本と東北の地下構造モデルを用いて2Dシミュレーションを実施した.
また,0次震源モデルとしての1次元地球構造モデルに基づくモーメントテンソル解析を十勝沖の領域において実施した.その際にこれまでの標準構造モデルでなく屈折法・反射法から得られた北海道地域における速度構造モデルからグリーン関数を計算し,リアルタイムモニタリングを行った.その結果,得られたモーメントテンソル解はこれまでの標準構造モデルからの解よりも信頼性があることがわかった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Furumura, T., B.L.N.Kennett, K.Koketsu: "Visualization of 3-D wave propagation from the 2000 Tottori-ken Seibu, Japan earthquake : Observation and numerical simulation"Bull.Seism.Soc.Am.. 91・4. 667-682 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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