研究課題/領域番号 |
15205028
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高原 淳 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (20163305)
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研究分担者 |
大塚 英幸 九州大学, 先導物質化学研究所, 助教授 (00293051)
和田 信一郎 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (60108678)
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キーワード | イモゴライト / ナノチューブ / ゲル / マトリクス高分子 / ポリ乳酸 / 界面相互作用 / ナノハイブリッド / 結晶化 |
研究概要 |
天然ナノフィラーとしてイモゴライト、マトリクス高分子としてイモゴライトとの分子間水素結合の形成に有利なポリエチレングリコール(PEG)、生分解性材料であるポリ乳酸、相互進入網目の形成でハイブリッドゲルを形成すると考えられるポリイソプロピルアクリルアミド(PNIPAM)を用いて研究を展開した。 1)ポリエチレングリコールとイモゴライトをブレンドし、その結晶化挙動を評価した。イモゴライトの添加によりPEGの結晶化は大きく阻害され、20wt%のイモゴライト添加では室温では非晶状態となった。このときイモゴライト表面のAl-OHにより主鎖の分解が観測された。 2)イモゴライトをオクタデシルリン酸(OPA)で化学修飾し、ポリ乳酸とブレンドし結晶化挙動を評価した。OPA修飾イモゴライトの存在により、結晶核の密度の増大が観測された。 3)イモゴライトにメタクリル基を有するリン酸化合物を吸着させ、その存在下でNIPAMを重合した。架橋剤が存在しない状態でもゲル化が進行した。このゲルは著しく大きな水中での膨潤性を示し、33℃以下になると大きく膨潤するLCST型の温度応答性を示した。
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