研究概要 |
(1)多チャンネル動画像の解析 昨年度に構築した,カメラに通信機能と計算機能を持たせたイメージセンサを空間内に多数配置したイメージセンサネットワークで,多チャンネルの動画像を撮影して時間的,空間的に解析したところ,カメラの幾何配置を用いて各画像を変換することで,画像に直線構造や正弦波構造などの特別な関係を導き出せることがわかった. (2)多チャンネル動画像の圧縮符号化方式の研究 従来の符号化方式では隣接カメラとの相関は利用してなかったが,上記の知見に基づき,隣接カメラの同一時刻の画像も符号化で利用することにした.その結果,従来の符号化方式に比べて少ない符号で同等の画質を得られる方式を開発できた. (3)イメージセンサネットワークの最適化 自由視点画像を生成する処理方法として,全ての画像を1台のPCで処理する方法と,全ての画像を共有させて複数のPCで処理する方法,一部の画像のみを共有させて複数のPCで処理する方法の3種類を考案した.この3種類の手法のどれが最適なのかはシステム条件で決まる.そこで,システム条件から最適な手法を一意に決定する判定アルゴリズムも作成した.また,この判定アルゴリズムを用いて,昨年度に構築したイメージセンサネットワークを実際に最逼化して処理時間を1/5にした. (4)自由視点テレビシステムの構築 (1)〜(3)の知見を統合して,リアルタイムに動作する自由視点テレビシステムを構築した.
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