研究分担者 |
柏谷 増男 愛媛大学, 工学部, 教授 (00026254)
二神 透 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 講師 (40229084)
朝倉 康夫 神戸大学, 自然科学研究科, 教授 (80144319)
河野 浩之 南山大学, 数理情報学部, 教授 (70224813)
山本 俊行 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80273465)
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研究概要 |
従来から開発してきたday-to-dayの行動データ収集システムには,1)画像データが取り扱えない,2)コミュニケーション活動の記録が難しい,3)長期間のday-to-day調査を行う上でGUIが洗練されていないなどの問題があった.今年度は,こうした課題を解決するためにブログ型の調査システムの開発を行い,1ヶ月以上の長期にわたる行動調査を実施した. その結果,従来のアンケートに対して1トリップ多いトリップ原単位を得た.また調査期間中の継続性についても数ヶ月にわたる調査でありながら,最後まで継続的に調査に参加してもらうことができた.Day-to-dayの行動解析を行う上で,有効性の高い調査システムを構築することに成功したと考えている. 分析方法については個人の行動パターンを分類するSAMを多次元尺度に拡張したMDSAMをコードとして実装した.日々の生活パターンを分類する上ではH-W-Hといった単純な行動文脈だけでなく,配列の長さを表す活動時間の配分についてもその日々の揺らぎを分析する必要がある,行動内容とその時間利用パターンの組み合わせを一体的に分析するMDSAMをコードとして実装することで,個人の生活行動パターンをより多元的に解析することができるようになった. 位置データの解析についてはルートマッチングアルゴリズムを実装することで,オンラインな解析が可能なシステムを構築し,被験者に対して,交通機関別のリアルタイムな利用経路情報を提供することに成功した.
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