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2004 年度 実績報告書

加齢対応住宅における腰部負担軽減を目的とした動作寸法体系の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15206067
研究機関早稲田大学

研究代表者

渡辺 仁史  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40063804)

研究分担者 山本 澄子  国際医療福祉大学, 福祉援助工学分野, 教授 (30302102)
木村 謙  早稲田大学, 理工学術院, 講師 (10277824)
キーワード加齢 / 住宅 / 腰部 / 動作寸法
研究概要

腰痛疾患者に対するアンケート調査では、住宅内での痛みのある動作は、被験者全体では、「起き上がり」「洗顔」「床座」「床からの立ち上がり」「椅子からの立ち上がり」「低い所の収納」などが上位となり、属性別集計では、20代〜40代は、「椅子座」50代〜70代「階段の昇降」主婦「炊事」会社員、学生「椅子座」などとなった。これらをもとに、昨年度に引き続き動作計測では「収納動作」を取り上げ、収納棚のしつらいによって身体への負担(腰部の力学的負担、生理的ストレス、主観による各評価)がどうかわるかを実験した。5タイプのしつらえ(断面方向のデザイン)を設定し、収納棚の高さ(身長の%で実験)、奥行きの違いを加えて、被験者に[体重×4%]の重さの荷物を載せる、取り出すの動作を行ってもらった。5タイプのしつらいは住宅内の収納を参考にしており、A壁全面収納棚で足部は扉付き顔部は扉なしタイプ、B足部分の踏み込み可能タイプ、C顔前面に壁があるタイプ、D吊り戸棚タイプ、E引き出し型タイプである。いずれの年齢層においても、上位を占める(腰部負荷の少ない)収納計画は、しつらえAまたはBと、高さ100%または85%の組み合わせのものである。一方、しつらえC以外の高さ40%・しつらえEの収納計画は下位を占め、適切でない収納計画といえる。また、心拍数の結果を身体の総合的負担とみなし、腰部負担と合わせて分析するを行った。以上の結果をまとめると、1、腰部負荷からみた最適収納計画は、身体への総合的な負担からみた最適収納計画とは異なるといえる。2、高齢者と若年者では、適する収納計画が異なる。3、腰部への負担が少ない収納計画は、デザインの要素(高さ・奥行き・しつらえ)を区別して評価することはできず、それらの組み合わせによって(3次元的にとらえることで)、はじめて評価することができる。などが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 腰部負荷からみた手をつく立ち上がり動作 加齢対応住宅における腰部負担軽減を目的とした動作寸法体系の研究 その12004

    • 著者名/発表者名
      長澤夏子, 牛山琴美, 横田善夫, 木村謙, 渡辺仁史, 勝平純司, 山本澄子
    • 雑誌名

      日本建築学会大会梗概集 E-1分冊

      ページ: 799

  • [雑誌論文] 加齢対応住宅における腰部負担軽減を目的とした動作寸法体系の研究 その12004

    • 著者名/発表者名
      長澤夏子, 横田善夫, 木村 謙, 渡辺仁史, 勝平純司, 山本澄子, 牛山琴美
    • 雑誌名

      日本建築学会計画系論文集 NO.586

      ページ: 51

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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