研究課題
基盤研究(A)
本研究においては、局所的な磁力線のピッチ角をモーショナルシュタルク効果分光で計測すると同時に、プラズマの内部磁気面を軟X線CCDカメラでもって決定する。モーショナルシュタルク効果分光単独ではなく、軟X線CCDカメラの計測と組み合わせることにより、トロイダル対称性を持たないプラズマにおいて、精度よく回転変換角度分布を計測しようとする点にある。すなわち、ピッチ角半径分布と内部磁気面形状とが矛盾無く再現できるプラズマの平衡計算を行うことにより、回転変換角度分布を導く。15年は軟X線CCDカメラで得られた磁気面形状が回転変換角分布によりどの程度変化するかを実験と平衡計算の両面から調べる。磁気面形状の決定に必要なデーターベースの構築を行う。一方、モーショナルシュタルク効果分光に関しては、分光に必要なハードウエアーとして電子冷却式検出器を購入し、検出器テスト、ソフトウエアーの開発を行う。本研究ではプラズマの放電に同期して検出器から自動的にデーターを取り込むソフトウエアーが必事であるが、その開発には時間がかかる為15年度に検出器を購入した。16年度にはモーショナルシュタルク計測を開始して、初歩的なデーターをとる予定である。モーショナルシュタルクで計測した磁場のピッチ角度から、プラズマの性質を決める回転変換分布を導くための計算コードの開発も平行して行なう。
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