研究課題
本研究は、平成12〜15年度基盤研究(A)(1)「大学連合による次世代型軽水炉の炉物理に関する研究-フランス原子力庁との共同研究-」(課題番号12308025)に替わって、平成15年度の途中から開始したものであり、基本的には、(1)共鳴緩衝効果を含む自己遮蔽計算法の開発及び検討、(2)燃焼及びドップラー反応度計算におけるリム効果及び径方向温度分布を考慮した計算法の開発と検討、(3)燃料格子の感度係数計算法の開発及び検討並びに誤差伝播の検討、(4)マイナーアクチニドのリサイクル及び超ウラン元素の炉物理の確立、(5)格子計算時の漏洩評価モデルの開発及び検討並びに検証、(6)加速器駆動未臨界炉を含む次世代炉の開発研究に必要な炉物理実験技術の高度化などをテーマとした日本の大学連合とフランス原子力庁(CEA)の共同研究である。今年度は2月初旬に京都大学原子炉実験所で、(1)ドップラー反応度係数の計算法、(2)京都大学臨界集合体実験装置(KUCA)を用いて行われている加速器駆動未臨界炉模擬実験及びその解析、(3)ミニチュア核分裂計数管を用いたスペクトルインデックスの測定、(4)動特性を含む炉物理実験解析の簡便法、(5)新しい概念に基づく計算法の開発等を中心テーマとして日仏セミナーを開催し、双方の研究成果を持ち寄って発表・討論を行うとともに、今後の研究の進め方について協議した。なお、共同研究の進展により学術誌への投稿が可能な段階に近づいているものがでてきていることから、成果の発表については共同論文の形に纏めることを双方で確認した。また、大学連合とCEAの間で締結した日仏研究協力協定が平成16年度に5年の期限を迎えるが、CEAにおける延長協定の準備が遅れていることについては、研究代表者がCEAを訪れて協定の担当者と直接に協議し、研究協力協定をさらに5年延長して共同研究を継続すること、平成17年度早々に調印を行うことで合意に達した。なお、次回の日仏セミナーは平成17年度の下半期にフランスで開催する予定となっている。
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東京大学大学院工学系研究科 原子力専攻設立記念シンポジウムプログラム「原子力分野の人材育成と産官学連携の在り方」,全国共同研究部門,2005年3月8日・9日,東京大学 (印刷中)
PHYSOR-2004 Meegint Program, The Physics of Fuel Cycles and Advanced Nuclear Systems : Global Developments, Session 2B, April 27, 2004, Chicago, Illinois, U.S.A. (印刷中)
PHYSOR-2004 Meegint Program, The Physics of Fuel Cycles and Advanced Nuclear Systems : Global Developments, Session 5C, April 28, 2004, Chicago, Illinois, U.S.A. (印刷中)
Fourth International Workshop on Utilisation and Reliability of High Power Proton Accelerators, Technical Session III, 18 May 2004, KAERI, Daejeon, Republic of Korea (印刷中)
日本原子力学会中部支部 第36回研究発表会,L2,2004年12月7日名古屋大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリ (印刷中)