研究課題
基盤研究(A)
本研究では、次世代型軽水炉において、(1)プルトニウム(Pu)燃料の利用に伴って重要性が増す共鳴吸収効果の計算法、(2)Pu燃料の燃焼に伴うマイナーアクチニド(MA)蓄積量の評価法、(3)実験による核データ、核計算評価法等の飛躍的な精度向上に向けた取り組みを行いつつ、(4)これらの要請に見合った炉物理実験手法の開発と高度化を目標として国際共同研究を行い、炉物理設計・解析手法の高度化をフランス原子力庁(CEA)の実験施設及び京都大学臨界集合体実験装置(KUCA)を用いた実験により検証しながら達成して、次世代型軽水炉設計の高度化に資する基盤の構築を目指すこととした。日本側としては、(1)については大阪大学のグループ、(2)については東北大学のグループ、(3)、(4)については京都大学及び名古屋大学のグループが中心となり、適宜、フランス側と電子メールなどで連絡を取り合いながら研究を進めた。なお、平成14年度から文部科学省における革新的原子力システム技術開発公募事業の枠組みの下、京都大学で5ヶ年計画の加速器駆動未臨界炉の技術開発に関するプロジェクトが開始されたことから、これに関連する実験研究の比重が高まることになった。また、KUCAにおいて蓄積された炉物理実験データの解析・評価を進め、次世代型軽水炉開発のベースとなる核データ及び核計算コードの評価に役立てるため、ベンチマークデータとして活用することを目指して研究を進めた。ちなみに、本共同研究の遂行に際しては、双方の研究成果を持ち寄って発表・討論を行う日仏セミナーを、毎年、交互に双方で開催することを基本とした。また、本研究については、平成18年度から基盤研究(A)(1)「大学連合とフランス原子力庁による次世代型軽水炉の研究開発に関する炉物理の共同研究」に引き継がれることとなった。
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