研究課題
基盤研究(A)
研究代表者らが発見したミドリムシの光行動の光センサー、光活性化アデニル酸シクラーゼ(PAC)はフラビンを結合する光感受ドメインとcAMPを生成する酵素活性ドメインを持っていて青色光で活性化されるユニークなタンパク質であり世界的に注目されている(Iseki et al.2002 Nature)。光活性化アデニル酸シクラーゼの進化的起源に関する系統解析により、光活性化アデニル酸シクラーゼは二次共生による葉緑体獲得時あるいはそれ以降に出現したと推測された(Koumura et a1.2004 Photochem Photobiol Sci))。光活性化アデニル酸シクラーゼの光活性化に関する精製標品実験により、その光量依存性や数十ミリ秒オーダーのパルス光応答性を明らかにし、ミドリムシの光応答行動を説明するに足るものであることを示した(Yoshikawa et a1.2005 Photochem Photobiol Sci)。光活性化アデニル酸シクラーゼの光感受ドメインの光化学変化の速度論実験により、光感度・量子収率・暗回復半減期を解析した(Ito et al.2005 Photochem Photobiol Sci)。光活性化アデニル酸シクラーゼを細胞工学的に任意の細胞に導入し光条件を変えることで,細胞内のcAMP濃度を人為的に変化させ,各種の生命活動をコントロールする「細胞機能光スイッチ」として応用できることを実証するために、ドイツグループと共同研究を行い、その成果として、アフリカツメガエル卵母細胞やヒト培養細胞さらにはショウジョウバエ個体において機能をもった発現や行動の光制御の実現を世界で初めて報告した(Schroeder-Lang et al.2007 Nature Methods)。
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