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2003 年度 実績報告書

PASドメインをもつ転写因子間相互作用の細胞内リアルタイム観測

研究課題

研究課題/領域番号 15207010
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東北大学

研究代表者

十川 和博  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (80175421)

研究分担者 菊池 康夫  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (10004467)
安元 研一  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (90241629)
福村 裕史  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50208980)
高崎 親久  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助手 (10004491)
キーワードFRET-FLIM / CFP / YFP / Living cell / Transcription factor
研究概要

タンパク間相互作用を生きた細胞で検出するために、高感度レーザー顕微鏡を作成した。検出原理は、蛍光タンパク質GFPの誘導体CFPとYFPをもつキメラタンパク質が10nm以内に接近したときに生じるFluorescence Resonance Energy Transfer(FRET)を、蛍光寿命を測定することによって検出することである。蛍光寿命測定(FLIM)によるFRETの検出は蛍光強度の変化に基づく測定よりも原理的に優れていることが知られている。単一フォトンの検出の可能な、多陽極フォトン検出器と半導体レーザーを時間成分に基づいて組み合わせ、蛍光寿命を測定することが可能な顕微鏡を構築した。現在のところ、細胞ではなく蛍光をもつ化学物質であるアントラセンを用いて、蛍光寿命を測定した結果、文献値とほぼ一致する値を得ることができ、作成した顕微鏡が目的とした蛍光寿命を正確に測定する性能をもっていることを確認した。
我々のグループは、ダイオキシンなどの環境汚染物質で活性化する遺伝子の転写調節機構を研究してきた。その結果多くの転写因子が同定され、複雑な細胞内局在と活性化機構をもっていることを明らかにした。中心的役割をもつAhリセプター、ArntのCFP,YFP誘導体はすべて構築し、それらが細胞内で内在性のAhリセプター、Arntと同様に挙動することを確認した。現在、培養細胞で上記の転写因子-CFR,-YFPキメラタンパク質を一過性に発現し、FRET-FLIMの測定を行っているところである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] D.Mori: "Gene structure and promoter analysis of the rat BTEB2 gene"Gene. 304. 163-170 (2003)

  • [文献書誌] Y.Kikuchi: "Heterodimers of bHLH-PAS Protein Fragments Derived from AhR, AhRR, and Arnt Prepared by Co-Expression in Escherichia coli : Characterization of Their DNA Binding Activity and Preparation of a DNA Complex"J.Biochem.. 134. 83-90 (2003)

  • [文献書誌] M.Morita: "HLF/HIF-2α is a key factor in retinopathy of prematurity in association with erythropoietin"EMBO J.. 22. 1134-1146 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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