研究課題/領域番号 |
15207010
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
十川 和博 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (80175421)
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研究分担者 |
福村 裕史 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50208980)
安元 研一 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (90241629)
高崎 親久 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助手 (10004491)
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キーワード | Elongin / von Hippel-Linda / FRET / in vivo計測 |
研究概要 |
構築したFLIM顕微鏡システムを用いて、pVHL-Elongin B-Elongin C複合体(VBC複合体)構成タンパク間の相互作用を生細胞で観測した。Elongin BとElongin Cに蛍光タンパク質CeruleanとCitrineをN末端とC末端に結合し、4通りの組み合わせでFRETを計測した。その結果、3通りの組み合わせでFRETシグナルを計測することができた。VBC複合体はX線結晶構造解析が行われており、Elongin BとElongin Cが結合し、Elongin CとpVHLが結合することがすでに分かっている。さらに、各構成タンパク質の末端間距離は算定できる。この距離とFRETの結果を比べたところ、末端間距離が4.4Aと最も遠い組み合わせではFRETが起きなかったことが判明した。この結果はFRETが比較的近い距離で起き、距離の6乗で減衰することと一致していた。FRETが計測できた組み合わせは、2Aから3Aの末端間距離であった。続いて、Elongin CとpVHL間のFRETを計測した。その結果、いづれの組み合わせでもFRETはほとんど起きなかった。そこで、Elongin Bをさらに発現させ、FRETを計測したところ、すべての組み合わせで微弱ではあるが、FRETを観測することができた。この結果はElongin BとElongin Cがまず複合体を形成し、その複合体のElongin CにpVHLが結合することができることを示唆している。フリーとBC複合体でのElongin Cのコンホメーションは異なっていることが推定された。
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